箱プレイ

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魁感想(ネタバレ含む)

 コンプしたので、全体の感想を簡単にまとめました。


■全体のまとめ
・プレイ前の期待:仲穎>伯符>本初>奉先>華陀
・前半面白かった順:本初>伯符>奉先>華陀>(越えられない壁)>仲穎、後半は華陀以外つまらない。唯一華陀のみ、後半が一番盛り上がる。
・一人分のボリュームは華アワセと同じくらい、ダブルスコア以下。
・面白いかつまらないかでいうと、仲穎ルート以外はつまらなくはない、面白いシーンもある。仲穎ルートはつまらない。仲穎の良さも奉先ルートの方が感じるくらい。
・ストーリーのみを評価すると仲穎編は駄作、それ以外は凡作。
・プレイ後の好きなキャラ:仲穎>本初>伯符>華陀>奉先
・新品で5000円未満ならやってもいいかもしれないけど、それ以上ならやめておいた方が無難。
・今作の本は基本的に、変えようがない不幸な結末を前もって知るだけのアイテム(そのため、前作へと違和感なく繋がるとは思う。一部例外あり)。
・「何もできないまま、何の役にも立てないまま、私がこの世界にいる意味なんてあるのかな」という巴の独白が、そのまま私の心情だった。
・大まかに分類すると悲恋ものだけど、悲しくて泣けるわけでもない。キャラに感情移入する前に終盤になっている。
・コンプが苦痛なレベルではないので、総合的には良作には一歩及ばないが駄作というわけでもない。可というくらいの仕上がり。
・他の作品と比較すると、三国恋戦記>絶対階級>(越えられない壁)>魁>ヴァルプルガという感じ。

■悪かった点
・ボリューム不足、体感では1ルートが前作の1/3くらい。
・そのわりに値段は高い。
・選択肢が少ない、ほとんどただ読むだけのゲーム。
・攻略キャラ同士の接点がほぼなく、登場キャラも少ないので本初ルート以外は閉塞感がある(本初ルートには登場キャラが多い)。
・前作の良いところはほぼ失われている。
・仲穎、奉先ルートにあるエロ展開。
・best EDはたいてい打ち切りED風。
・戦に勝ったり運命を変えたりみたいなスカッとした気分はほとんど味わえない。
・巴の弓術はほとんど出番なし、戦闘への参加もほぼなし。
・華陀ルート以外は後半がつまらない。鬱とか悲しいというより、ただつまらない。
・たまに微妙なスチルや立ち絵がある。

■良かった点
・巴含めメインキャラクターは魅力的。特に巴はとても可愛い。
・前作よりもキャラクターデザインが良くなった(私感)。
・最初から二周目をやると新規メッセージが追加される。
・独特な雰囲気のbadがある。
・一部ルートの巴と攻略キャラとのやりとり。
・一部ルートのサブキャラ。
・前作より攻略対象が減ったこと(前作は多くてコンプが大変だったので)。
・ご都合主義みたいな展開は少なめ。
・仲穎ルート以外、前半は面白い。
・華陀ルートで前作からの疑問が解消される。
・本初ルートの前半が面白かった。前作ファンにも嬉しい感じ。

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 こんな感じです。点数をつけるなら前作がほぼ100点、絶対階級が80点、魁は60点くらいかな。期待値が高かったのでこき下ろしている感じになっていますが、他社作品の平均値は超えていると思います。でもこれじゃ次回作に期待はできません。
 仲穎ルートは最初から作り直した方がいいと思いますが、他のルートは決して出来が悪いわけではありません。設定もシナリオもキャラもいいと思うのですが、未完成品という印象でした。最近そういうゲームに当たることが多いのですが、いいところもあるのでつまらないとは言えないところがもどかしいです。時間が足りなかったのか、移植用に一部削除して発売したのか分かりませんが、120%くらいで仕上げてきた前作と比較すると、魁は60%くらいの仕上がりだと思います。
 だので値段が半分だったら妥当だと思いますが、実際は廉価版になっている前作の方が半額なんですよね。そう考えると前作のお得感は半端ないし、魁の割高感も半端ない。

 でもまあ、仲穎以外のキャラ目当てで買った人はそこそこ満足できるかもしれません。私がこんなに不満たらたらなのは、仲穎目当てだったからです。まさかこんな最初から最後まで退屈なシナリオだとは思わなかった…。他のキャラにはあった、コミカルなイベントもなかったし、そんな真面目に歴史に沿わなくてもいいんだよなあ…。もともと本の力で現代の女子高生が三国志の時代にワープして英傑達と恋愛しちゃう、なんてファンタジー設定なんだし。
 じゃあ仲穎は好きじゃないかっていうとそんなことはなく、プレイ前と変わらずやっぱり一番好きなキャラでした。「うん」っていう受け答えがかわゆいし、キャラデザインも好きだし、CVも好きです。だから余計に、もうちょっと面白く作れないかなあー!と思うんですよな。全体的にとにかく惜しい作品でした。

 特典は仲穎のところにしたので、コンプ後に聴いてみました。いつも思うけど、乙女ゲーの特典は主人公の声が入らないのが微妙だな。内容はED後の仲穎なので、丸くなってました。私はもっとトゲトゲしている根暗な仲穎が好きなので、こういうのは普通かな…。
 コンプのご褒美は一枚絵です。これはこれで可愛いんですけど、やっぱり前作に比べると攻略対象が少ないし、やってやったぞー!という感じは薄いですね。正直前作はかなり詰め込んだ力作だったし、80%くらいの出来ならokと思っていたのですが、まさかこんな結果になるとはなー。正直絵など前作より良くなっている部分もあるので、このまま終わって欲しくないという気持ちもあるんですけど、今回は残念な結果でした。
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