箱プレイ

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華アワセ 蛟編(PC)

シナリオ   …■■■□□
システム  …■■■■□
グラフィック …■■■■□
キャラクター…■■■■■
一番好きなキャラ…唐紅

良い…独特の世界観、音楽、ミニゲーム、コストパフォーマンス
悪い…次回作以降の発売がはっきりしない


区切り


《総評》


  • 面白いか、面白くないかと言ったら面白い

  •  実質一キャラしか攻略できないことを考えても、1470円という値段は安すぎる。
     一般的なドラマCDが3000円、と考えると、5000円くらいがちょうどいいくらいの内容です。

     ストーリーは比較的あっさりしていますが、コミカルな部分とシリアスな部分のバランスが良いです。風呂敷を広げすぎることもなく、小さすぎることもなく、短めのストーリーでも恋愛の過程が丁寧に描かれていて、熟練の技という感じ。シナリオを含め、作っている方々がこなれている、という印象です。
     そんな作品なので、危なっかしいところもなく、落ち着いた気分でプレイできました。乙女ゲーってわりと、シナリオが素人っぽいなと思うことがあるんですけど、このゲームに関してはそういうことはありませんでした。

  • 華アワセの世界

  •  花札をモチーフにしたミニゲームというか、ほぼそれがメインの対戦パートがあります。これは作中だと競技という扱いで、敵を倒したりもできます。
     それと、花札をモチーフにしているとは言っても、花札の絵柄だけ使っているという感じで、あまり花札っぽい感じはしませんでした。私はポーカーをやってる感覚に近いなと思いました。ヒントも出ますので、花札を知らない人でもすぐにやり方を覚えられると思います。
     逆に、花札をやりたくて購入すると肩すかしを食らうかもしれません。私は食らいましたが、華アワセは華アワセで面白いと思いました。

     華アワセは、選ばれた人達だけがやれる競技、という設定です。主人公の通う学校は良家の子女だけが通っていて、そこでこの華アワセを学ぶのですが、華アワセがうまい人には出世の道も用意されているので、学生同士の醜い足の引っ張り合いなんかもあります。
     簡単に言うと、耽美な世界です。女同士の縦の繋がりなどもあり、よそから転校してきた主人公は最初はうまく馴染めません。しかしそういう中で、女の子同士の友情を育んだり、百合的に仲良しになったりもします。

  • ハッピーエンドは、メインの攻略対象一人のみ

  •  これは蛟編なので、蛟以外のキャラではハッピーエンドはありません。今回登場している、いろは、唐紅、姫空木にもシナリオとエンディングは存在していますが、全てbadです。
     その理由は、どのルートでも基本的に主人公は蛟を好きで、蛟のためのヒロインだからです。他のキャラのルートもがっつりとシナリオはありますが、ちょっとした紹介くらいに考えていた方がいいと思います。蛟以外のキャラを目当てにプレイすると、がっかりするかもしれません。
     bad EDが好き、という人には問題ないと思います。

  • 最大にして唯一の不満点

  •  それは、発売日がはっきりしないことです。
     2012年末に蛟編が出て、2013年に姫空木編が出るかと思ったら2014年の2月末に決定とのことで、現在(2013年9月)はもともと2014年に出る予定だった次の作品の発売日がどんどん延期されている、という状況です。

     蛟以外のキャラが目当てで、bad ED好きというわけではないなら、下手に手を出さずに目当てのキャラが出てくるまで待つ、というのもいいかもしれません。私はそうすれば良かったなと思っています。現在の状況では、姫空木編以降は出るかどうかもはっきりしていません(※公式を見る限りでは、全三巻発売予定とのことなので、蛟、姫空木、それとあと一本で終了なのかもしれません)。
     ゲーム発表時は、いろは、唐紅、蛟、姫空木、うつつの全五巻予定じゃなかったかな…。いろはと唐紅待ちの私は、あと一枠かぁ…と震えました。
     蛟編だけは既に発売されていますので、蛟好きは勝ち組です。


    区切り


    《キャラ雑感》


    いろは
     基本このゲームのキャラはどこか病んでいるので、それを除くと天然・不思議系。意外なところもあって、とても可愛いです。百歳との姉弟みたいな雰囲気も◎。


    唐紅
     エロというか、暴力というか、荒んでいる人。この人が出てくるシーンは、ほぼ全てヘッドホンが必要です。「勃起した」とかいらない報告もするので、飲み物を口に含んでいると危険。
     でも多分、いいなと思う人が多いんじゃないかな。映画版ジャイアンみたい。



     軍人っぽい人。真面目で融通が利かないけれど、努力家で初々しい。あと結構むっつり。
     後半に爆笑イベントがあるので、飲み物を口に含んでプレイしてはいけない。


    姫空木
     ヤンデレ。ちょっとびっくりするくらい、とんでもないヤンデレだなと思いました。この人のgood EDは想像がつかない。
     でもCVの立花さんのこういう喋り方は初めて聞いたので、新鮮でした。ちょっと女の子っぽいというか、フワフワしてます。


    百歳
     百歳ー!わたしだー!結婚してくれー!百歳イベントにハズレはありません。百歳は可愛い。
     百合というのはこういうものなんです。ガチレズだったり、男の代用品だったり、女の世界で上下関係を決めるためだったり、相手の人間関係を支配するためだったりするのは違うのです。
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