箱プレイ

※肉面は楳図かずおの漫画のネタですが、ググる時は要注意です。神の左手悪魔の右手よりはマシですけど、結構なグロです。

　主人公は前科持ちといういきなりヘビーな設定なんですけど、変な人に襲われている女の人を助けたら、その変な人が権力者だったため、警察に手を回されて主人公の方が悪になっちゃった、という感じなので、主人公は悪人ではないです。でも普通の高校生だった主人公がちょっとした正義感で行ったことが罪になっちゃって、家族からも厄介者扱いされて…という状態なので、居場所もなけりゃまっとうに生きるのも馬鹿馬鹿しい、そんなマイナスからのスタートです。
　正直ここまでヘビーな設定だとは思っていなかったので、最初は戸惑いの連続でした。今までもいろんなトラウマを抱えた主人公はいましたけど、前科持ちは初めてですよな…。そしてしょっぱなから仲間の裏切りのせいで怖い人たちに捕まり、ボコボコにされて「お注射もう一本いくか？」とか戸惑うしかない。

　でも罪罰も結構シビアなストーリーだったし、P3もラストあんなんだし、ペルソナはそういうものなのかもな。私はP4という、ぬるま湯に浸かりすぎたのかもしれない。家には可愛い菜々子がいて、仲間は裏切らず、仲良しで、みんなで海に行ったり、女子の作ったまずいご飯を食べたり、スキーしたり、毎日が充実しすぎていて楽しかった…。もう私は永遠にぬるま湯でいい！なんて思いつつのP5プレイですが、やっぱり全てにおいて質が向上しています。
　まずアニメの絵が綺麗になってるし、メニュー画面等がいちいち動いたり、場面の切り替えやロードなどもオシャレで、ちょっとプレイするだけでオシャレが飽和状態になります。私はオシャレに抵抗がないので、いたずらにメニューを開いてはオシャレっぷりを楽しんでいますが、オシャレに抵抗がある人は起動するだけでダメージを食らうかもしれない。そのくらいのオシャレっぷりです。
　そんなオシャレメニュー画面で主人公がちょこちょこ動くんですけど、これが可愛いんですよねー。主人公の見た目は、ペルソナ5作品の中で一番好みかもしれない。名前はジェーくんにしました。

　心配していたのは3D酔いなのですが、すぐにショートカットができるようになるので、酔うことはなさそうです。ダンジョンもそんな細々してないので、大丈夫じゃないかな。カメラはリバースが慣れているので、リバースに変えました。逆回転みたいな方です。難易度はいつも通り、ノーマルです。
　戦闘やダンジョンに関しては、圧倒的にP4までより面白いです。私の中では五作品で一番面白いかもしれない。異聞録や罪罰も面白いことは面白いんだけど、テンポが悪かったんですよね。P5は敵が悪魔に戻るということだったので、同じような感じになるかなと思っていましたが、テンポはP4までとほとんど変わりませんでした。その上悪魔会話がちゃんとあるので、そりゃ面白いに決まってます。
　異聞録のような、くちさけがバックアタック＾＾みたいなスリルはありませんが、そういうスリルは日数制限のない作品だから許されたことだと思うので、今のペルソナではなくていいのです。でもくちさけバックアタックで南条くんが戦闘する前に死ぬ、という惨事はちょっと面白かったです。私のPTの南条くんは、いつも死んでたなあ。

　あと、絶対テレッテみたいな奴に違いない…と疑っていた竜司くんでしたが、全然そんなことはなく、いい人っぽいです。どっちかというとP4の完二タイプかな。
　テレッテは本当にな…。ヒーロー願望とか、自分がリーダーになりたいとかで主人公と衝突するのはいいんだけど、そのために彼がやったことって主人公にねちねち絡んだり、僻んだり、その挙げ句あのラストだからなあ。最後の方では主人公が弱い立場になってたと思うんですけど、弱い立場の主人公をもっと追い詰めたのがテレッテの発言だと思うんですよね。それって多分、リーダーになるような人ならやらないことなんじゃないかなー。
　まあ主人公の正体というか、事情にびっくりして引くのは分からなくもないけど、やっぱり言い方がなあ…。もうちょっとまろやかな言い方をして欲しかったです。

　そういえばP5では地下鉄の乗り換えがあるんですけど、これは難易度が高かったです。東京の駅って、増築を繰り返した家みたいですよな。ドアを開けたら壁、みたいな家。

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　プレイ時間が23時間を超えました。クリスマスから始めて気づいたらもう大晦日とか、時間泥棒はいい加減にして欲しい。
　発売からだいぶ経ってはいるものの、ネタバレは極力しないでいこうと思っています。でもこれだけは書いてしまう。不完全なご立派様が出ました。シブヤかな？
　別に不完全である必要がない場面での不完全状態でしたからね。DLCにライドウがあったので、リメイクとかHD版とかが来るとしたらライドウからかなーと思っていたのですが、マニアクスから来るのかもしれない…。マニクロでダンテからライドウに変えた時に、あっ、これは再版あるでと思ったのですが、リメイクかな…移植でもいいんだ。

　よく考えると、マニアクスもアバチュもライドウもP4もPS2なんですよね。現在プレイ中のP5はPS3とPS4で出ていますが、ペルソナとかデビサマとかメガテンなど主力三本の内、PS3で出たのは今回のP5が初めてです。派生は出てたけど、本編は初めてなはず。
　PS3時代は、アトラス暗黒期だったんだろうなー。セガとくっついて本当に良かった。ペルソナ20周年ですけど、P4の発売が2008年だったので、その後移植もありましたが、20周年の内、ほぼ半分が停滞期なんですよね。新しいソフトの開発も始まったみたいだし、やっとアトラスが動き出した感じがして嬉しいです。そして大事なことなのでもう一度書きますが、P5に不完全なご立派様が出ました。マニアクスとライドウとアバチュの移植、待ってます。

　そんなわけでP5ですが、バックアタックを全く狙えない人には攻略に時間がかかる戦闘システムになりました。P3、P4は、奇襲ができなくても戦闘が悪条件からのスタートというだけでしたが、P5では奇襲できないとダンジョンの警戒度を高めてしまうのです。そしてこの警戒度がマックスになると、その日はダンジョンから追い出されてしまうようです。
　警戒度は日にちが経過すれば自然と下がるので、何日もかければ攻略できると思いますが、そうするとコミュなど別のことを進められないんですよね。でもアクションが不得意な私でも問題なくできているので、そこまで難しいわけではありません。家具などの影に隠れられ、隠れている間は見つからないというシステムがあるので、P4よりは奇襲しやすくなっています。アクション要素は一切ダメ、スーパーマリオの最初の敵で死ぬ、というレベルじゃなければ行けると思います。

　それとダンジョン攻略は、ボス出現予定地でイベントを見る→帰還し、翌日以降（月〜土？）に予告状を出す→その日の放課後にボス出現、という流れになるので、ボスを倒すために一日余計にかかります。P4ではボス討伐まで一日で行けますが、P5では最速で行っても必ず二日かかります。
　それと、セーフルームで「もうすぐ目的地（ボス出現予定地）に着く」と言われたら、SPがなくても行けるところまで行っちゃった方がいいと思います。最初のダンジョンではそこで帰還してしまったのですが、本当に目的地はそこからすぐなので、多少無理してでも進み、予告状を出せるようにした方がいいです。