箱プレイ

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 小さな料理旅館の長女であるりつは、父親の友人から提案された縁談を受けることになりました。
 ここで妹から「女は結婚するのが務め」と言われるのですが、それを言ったら男は結婚してこそ一人前だけど、いい年こいて結婚していない兄弟がいるんだよなあ…。
 このくらいの時代が一番女にとって生きにくかったのかもしれませんね。鎌倉時代だと普通に女も家を継げたと言うけど、昭和初期では店も継げんのかよ。

 翌日、縁談の相手(CV平川大輔)から電話がかかってきたのですが、最初は丁寧な口調だったのにこちらが縁談の相手と分かると「お前か」と早速かましてきました。懐かしいなーこの感じ。華ヤカをプレイしたのはこのブログを開設する前だったのでメモはありませんが、三作くらいはやりましたし、OAVも持っています。今回も上から来るのをボコボコにして落とす流れだと思うので、期待しています。
 電話してきた相手(CV平川大輔)は思いっきりタメ口で「田舎の料理屋の娘など願い下げだから縁談の話はナシ」と言ってきました。これ普通は仲介する人に連絡することだと思うんだけど、直で言ってくる辺り、喧嘩売る気まんまんですよ。来いよ!カウンターをお見舞いしてやるよ!

 りつは事情を話したいと割烹店の旦那様、つまり主人公の父親の友人で今回の縁談相手の父親から呼ばれ、会いに行くことになりました。りつの家からだと赤坂の割烹店までは電車で3、4時間かかるらしいです。当時だと千葉とか神奈川とかその辺かなー。
 夜に到着し、途中にラッキースケベを挟んでから兄妹の父親(以下旦那様)と会うことができました。旦那様は病気らしく、現在若旦那である長男と店を潰すとか潰さないとかで対立しているらしい。
 りつは感じの悪い次男、感じの悪い長女、気弱な次女、よく分からない三男、感じのいい四男と会い、その日は泊まることになりました。翌日遭遇した末っ子の五男は、りつと同じ17歳だそうです。ということは、今回は年下枠がいないんだなー。ちなみに長男は30歳だそうです。それにしても出戻りBBA(長女)うぜー!お前もボコボコにしてデレさせてやろうか?!

 事情は分かったけど縁談とかはしませんし、と断って帰ろうとすると、旦那様が「あとで見て」と何かを渡してきました。駅に向かう途中で確認すると、それは店の権利書でした。りっちゃんは慌てて引き返し、受け取れません、受け取って、いや無理と押しつけあったあと、「今日も遅いから泊まっていくといい」ということになりました。
 あれっ、これ何だかんだとずるずる泊まっていくパターンじゃない…?そのまま数年経って、いつの間にか籍が入っているとかそういう…。薄々感じていましたけど、この旦那様はかなりの策士のようです。
 泊まっていくことを電話で伝えることになったのですが、ここでも出戻りBBAにあーだこーだ言われました。おい、ラッキースケベかますぞ!絶対入浴シーンは覗くからな。覚悟しておけ。次女のきく子は優しいから覗かないでおくよ。好感度下げたくないし。

 CV立花さんの三男は、女嫌いで不思議系の変人でした。まああの出戻りみたいなのがそばにいたら、そうなるのも分かる。でもりっちゃんがそばにいるだけで、ちょっと吐きそうになってたのには笑いました。どんだけ女嫌いなんだよ。
 りっちゃんの「ここには変な人か意地悪な人ばかりだな」という冷静な感想にじわじわきます。華ヤカほど当たりはきつくないけど、変人ばっかりって感じですね。これは特典CDが楽しみだなー。今のところ次男が一番かなーと思ってるのですが、長男も思っていたより好きなタイプです。長男か次男か…。
 主人公はちょっとぼんやりしていますが、今のところ華ヤカの主人公よりはとっつきやすいです。でも立場がほぼ同等だし、同等ならずけずけ言ってもおかしくないので、華ヤカのはるちゃんがこっちの主人公でも抵抗はなさそう。
 りっちゃんが実家に帰宅した頃、弥島家では旦那様が長男と「私が任せた人物が一年店を保てたら私の勝ち、できなかったら負け」という妙な賭けをしていました。そしてお店の準備をしているりっちゃんの元に、再び電話がかかってきます。不吉な予感しかしない。ここまでが序章で、本編は4/1からスタートするようです。

 一年店主は断ったんですけど、「じゃあ一週間だけ従業員をやる」と先っちょだけみたいな提案をされ、それは受けることになりました。あーこれずるずると一年、二年、そしていつの間にか入籍していつの間にか子供ができて、いつの間にか夫婦水入らずになるパターン。りっちゃんは優柔不断なので流されてますけど、無理でーすv^^vって即帰宅するような話ですよな。
 四男は最初から優しいですが、塩対応の次男も末っ子もりっちゃんのご飯を食べてくれてたので、プレイヤーの好感度はやや上がっています。まあ何だかんだ言って兄弟はみんな最初からご飯を食べてくれてるんだけど、次男と末っ子は食べたいっぽい感じなのが◎。他人の握ったおにぎりを食べられないなんて話がありますが、手作りの食べ物を食べるってその人のことを受け入れないと無理だと思うんですよね。まあでも、末っ子は性格が悪そうだ。
 そういえば今回の兄弟は宮ノ杜と違って家族に姉妹がいるので、女性に接し慣れているようです、三男以外。宮ノ杜はガサガサした男所帯って感じだったからなあ。

 そんなわけで一週間が過ぎ、結局一年勤めることになったりつでした。知ってた。
 りっちゃんが旦那様の代わりに長男に対抗するらしい。だけど昨日まで普通の従業員だった人をいきなり店長でーすと紹介しても、そりゃ反発を食らいますよね。他の従業員にはぶつくさ言われるし、前途多難です。もう旦那様なんかほっといて帰ろうぜ!じゃなかったら従業員はどんどんクビ!いい子だけ残します!
 まあ一年残るって話の前に、長男のちょっと優しいところも分かったりしたんですけどね。そしてくたくたに疲れて帰宅したあと、夜に起きてくる天文学者の三男から、忘れ去られた星という意味のコカブというあだ名をつけられました。「私ってコカブだったんですね…」というセリフのどうでもいい感にじわじわくる。

 出、出〜!ということで早速ドジをかます主人公です。朝、次男の裕介から二名分の予約を受けたのを予約帳に書き忘れ、他の従業員に連絡が行き届いてませんでした。やっぱりイチカラムの主人公って基本的にとろいんだろうな。臨機応変に対応しなきゃいけない客商売に一番向かないタイプ。
「これだからガキのママゴトにつきあうのは嫌なんだよなあ」と板長に言われてしまいましたが、ガキのママゴトにつきあってるプレイヤーの身にもなれよ!あなた達は仕事だけだけど、プレイヤーは四六時中一緒なんだよ!
 でも若くてもしっかりしている人はいるので、ガキだからってわけでなく、この人がとろくさいだけだと思います。自分の実家で何を学んでいたのか…。もしかしたら重度の鬱を煩っていて、仕事に支障が出ているのかもしれない。

 昭和初期の雰囲気もいいなー。次男の友達の仰木さんに連れられて、シュウクリームを食べることになったりっちゃんです。シュウクリームイベントは欠かせないんだな。当時のシュウクリームって今と同じなんだろうか。私は皮がしっとりしたのは嫌いですが、パリパリなのはわりと好きです。
 そんな仰木さんとのお出かけを、次男の裕介は尾行していたみたいです。仕事かと思ったら全くそんなことはなく、裕介の尾行も私的な行動だったようです。

(り・_・)「心配して尾行を…?」
(裕 -_-)「なぜそんなことをしなければならないんだ」
(り・∀・)「あ、志栄堂パーラーの時!」
(裕 -_-)「あそこは男一人で行けば目立つところだ。まさかこの俺がりん子と行くわけがない」

 そうだよね、出戻りなんかと行かないよね。行くわけない。出戻りもつきあいがいいな。行ってないけどね。

 そしてとうとう、宮ノ杜様から予約の電話が入りました。来るぞ、酒癖の悪い奴らが…!特別扱いの客らしく、今日は幸介が店主になって取り組むことになりました。私にとってはただの酒癖の悪い兄弟というイメージですが、そうか、特別か…。酒癖悪いけど…。
 その話を旦那様にしたら、正が九十九院とよく来ていたと教えてくれました。そして正は良かったけど、勇は大変だったらしい…。あちこちで迷惑かけてるな、あいつ。わんぱくだから仕方ないね。
 兄弟は相変わらずのようで何よりです。発売前は宮ノ杜の人達がぐいぐい出てきて新キャラの存在感が薄くなるのではと心配してましたが、定期的に店の客として出て来るだけみたいですね。少なくともプライベートでの関わりはなさそうです。

 ずっと店の従業員からブチブチ嫌味を言われてるのですが、一応相手は経営側なのによく言うよなー。陰口ならともかく聞こえるように言う辺り、仕事上の不満というよりはうまいこと店長に取り入りやがってという嫉妬を感じる。本当に仕事っぷりに不満があるなら、はっきり言わないと伝わらないよ。
 まありっちゃんが気に入らないから仕事を放棄するとか、りっちゃんの仕事の邪魔をするとかしてきたらテメー!とぶち切れますけど、普通に仕事はしてくれてるのでいいか。むしろりっちゃんの、自分がやれること以上の仕事を請け負おうとするところが気になります。

 目的はりっちゃんの育成ではなく、お店をちゃんと経営していくことだと思うんですよね。「私、自分のことしか考えてなかった…」って一週間のお試し期間のあとに思ってましたけど、今でもそんな感じだぞ。自分ができないことは他人に頼ってもいいと思うし、副店長の幸介もうまく使えばいいのにな。それに従業員の人にだって、新米なので勉強させてくださいって態度でいろいろ教えてもらえばいいのに。それでもまだぐだぐだ言ってくるようなら、店の経営の邪魔をする人ってことで首を切ればいい。
 とは言っても17歳に高級な割烹店を任せるというトンデモ設定なので、定番のやり方では通用しないのかもしれないな。でも、朝ご飯くらいは自分でやれよって言えばいいのに。私の食事を食べさせたいとか意固地になってるみたいだけど、別に食べさせなくてもいいじゃない。食べたからって店の経営がうまくいくわけではないんだし。

 風邪を引いた裕介の看病をするイベントがあったのですが、ここでも出戻りがりっちゃんに意地悪をしようと、台風の中を遠くまで買い物に行かせます。いい加減りっちゃんも学ぼうよ…。結局高熱を出してた裕介が迎えに来て帰宅後倒れるという結末になり、当時は風邪で死ぬ人も普通にいただろうに…と真顔になってしまいました。出戻りはバカだバカだと思っていたけど、人が死なないと分からないんだろうか。想像力がここまで欠如しているって頭が悪過ぎませんかね…。
 でもこういう人ってリアルにもいるのかもなあ。小姑って立場の人ですもんね。結婚して家を出てしまうから、実家を他人に乗っ取られるような気分になるのかもしれない。
 でも絶対殺すっていうくらいはっきりと覚悟を持って敵対するなら分からなくもないけど、こういう小さな嫌がらせをする人の考えは全く理解できない。幸福ではなく、頭が悪く、暇で、無駄にエネルギーだけはあるという人なんだろうなー。ゲームやれよ、暇じゃなくなるから。

 三男、四男のかわゆいイベント後、末っ子の取り巻きに怪我をさせられるという胸くそ悪いイベントが起きました。末っ子は取り巻きにガチギレし、りっちゃんにはずっと申し訳なさそうなんですけど、昔、届けたお弁当をガシャーンするおかっぱがいたことを思い出しました。あの人達は謝らない人達だったなあ…。
 怪我のせいで家事などをできなくなってしまったりっちゃんに代わり、きくちゃんが手伝ってくれることになりましたが、彼女は料理で謎の物質を作り出す系の女子でした。ムドカレーの悲劇がここにも…。
 その後りん子が夫から正式に離縁されるというイベントがあったのですが、一連の流れを見ると甘やかされてダメになったわけではなく、もともとこういう性格みたいですね。あんまり幸福ではないんだろうな。幸福な人は厚い靴下を穿いてるようなもので、靴の中にちょっと小石があってもそんな気にならないけど、不幸な人は裸足だからちょっとの小石でもむちゃくちゃ痛い。だからと言ってりっちゃんは出戻りの靴の中に居座る小石ではないので、八つ当たりはやめて欲しい。

 都村蓮太郎とかいう可愛い人が出てきたぞ。恭介がお勤めしている美食倶楽部みたいなお店の主催が都村丹道斎って人で、この人の息子さんらしいです。丹道斎って魯山人がモデルなのかな。りっちゃんが惣介と庭で話していると、道に迷った蓮太郎がうっかり入ってきました。

(蓮 'v' )「惣介さん、お久しぶりです。あなたは…」
(り '∀' )「私はここでお世話になっている者で…」
(惣 -_-)「コカブだ」

 どうも、コカブです。

 6月は夏祭りがあるそうです。誰と行くか選択することになるので、ここから一人に絞っていきます。正直どのキャラも好きな感じなので、特に順番を考えなくてもいいかな。というわけで、一周目は三男の惣介狙いで行こうと思います。
 惣介は出戻りのりん子から受けたいじめのせいで女嫌いになり、女に近づくと吐き気がするようになってしまったのですが、意識しなければ平気らしく、急いでいたり眠い時なんかはそばにいたりします。神経質なようでわりと雑だし、マイペースで、ちょっと子供っぽいくらい異性関係に疎く、全体的にそんな騒がしくない兄弟の中では興奮することが多いですけど、基本的にはおとなしい人です。
 簡単にまとめるとマイペースな不思議系です。外見はいいという設定みたいですね。同年代にモテる末っ子と違い、年上のご婦人方のアイドルです。お金持ちのご婦人相手に天文の講習会を定期的に開いているんですけど、講習会と言うよりは惣介を肴にお茶を飲むという感じの催しで、惣介も気にしていないらしく、ぼそぼそと自分の喋りたいことを喋っているようです。こういうところが何かいいんですよね…。何で話を聞かないのかと怒らず、淡々と自分がやりたいようにやっています。

【速報】りつ、子供の頃に俊介と結婚の約束をしていた。

 桜貝を大事にしていたのは、その男の子がくれた思い出の品だかららしいです。ただ単に桜貝を集めるのが好きなだけかと思ってました。桜貝って綺麗だからなー。
 面白いことは面白いんだけど、兄妹達との団らん、従業員からの不平不満、旦那様のあれこれを繰り返しているのでちょっと飽きてきました。団らんはそれを見たくて買ったようなものなのでいいんですけど、不平不満とか旦那様の病気とかは全然進展がなくて同じことの繰り返しなので、話が進んだら教えてって感じ。まあ、共通ルートだからいいか。二周目はパーッと飛ばせるし。女将と丹道斎が実は昔恋仲だったとか、くそどうでもいい情報まで出てきました。
 ミシュランみたいな番付競争っていうのが始まったんですけど、客にまで「店主が小娘」とからかわれています。みんな死ね。当時は今より女の立場が低かったと思いますが、ちょっとしつこい。分かった分かった、みんな解雇です。客も来なくてええわ、こんな店潰しちまえ。ホテルにするなり何なり好きにしろ。

 そもそもこの店が潰れても主人公は困らないし、店を残したいってみんなの気持ちが一緒なわけでもないしなー。主人公は予約とか約束とかをすぐ忘れて「あっ!忘れてた!」とアホ丸出しだし、事の発端の旦那様は「自分で考えなさい」とか丸投げだし、病気で話もできない設定ならともかく、べらべら喋れるのに必要なことは言わない旦那奴〜。
 基本的に乙女ゲーにトンデモ設定は当たり前だと思ってるし、面白ければいいんですけど、何もかも薄ぼんやりしているんだよなあ…。そんな薄ぼんやりしたところに、薄ぼんやりした主人公がやってきて、薄ぼんやりと日々を過ごし、特に進展することもなく、そしてこのまま薄ぼんやりとEDを迎えるのだろうか…。
 没落気味の割烹店を再び繁盛店に!みたいなシンプルな目的の方が良かったんじゃないかなあ。ゴールがいまいち見えないんですよね。正直一年持ちこたえたとしても、普通は親の方が先に死ぬからそのうち旦那様は死ぬわけで、長男が後を継いでホテルにするだけの話なんじゃないの?

 りつが実家に帰ろうとするのを長男が引き留めるのも訳が分からない…。りつの実家と弥島家が組んで、本人には内緒でりつに店主としての教育を叩き込もうとしているような感じがする。だからりつに帰られたら困るし、りつが自分で考えて何もかもやらなきゃいけないみたいな…。りつが無事店主らしくなったらネタばらしをして、文句を言っていた従業員も町の人も「おめでとう!」って言うんじゃないか?みんな仕掛け人に思える。
 それならこういう状態も分かるけど、何で隠す必要があるの?と思うし、細かいことが気になるってことはいまいち乗り切れてないんだろうな。テンポも悪いしなあ…。一年じゃなくて半年くらいで良かったんじゃないか。じゃなかったら、一月に二回くらいのイベントでさくさく進んで欲しい。さすがにもう7月なんだから、もう少しいろいろ進展してくれ。
 いいところを挙げると、華ヤカのはるよりりつの方が好きです。ぼんやりですけど、あざとさはないのでイライラはしません。ただ特別好きな主人公ってわけでもないので、この主人公は最高だよ!というわけでもありません。基本的にぼんやりなので、客商売は向かないと思います。でもほんわかしているので、奥さんとしてはいいんじゃないかなー。店長云々より花嫁修業をするストーリーの方が良かったかもしれない。外見は可愛いので、その点は気に入っています。あと兄弟達が親切です。ゴミとか言わないし。

【悲報】惣介、コカブをりつと呼ぶ。

 ええ…。コカブと呼んでくれよ…。コカブ呼びが好きなんだよ!
 そして番付はずるずる下がってますが、ここシミュレーションならなあ。それならむちゃくちゃ繁盛させますよ。あーだこーだ文句を言う従業員に、幸介が「嫌なら辞めろ」と言って何人か辞めていきました。繁盛してから来ても再雇用はしません。
 板長は夏祭りの接待で見直してくれたのか、優しくしてくれます。板長はいいやつ。お休みで飲んでたのに仕事に戻ってくれてさー。これがプロですよ。
 それにしてもセクハラシーンが多いなあ。「芸者は金を積めば体を売る」みたいなことを言われたけど、金を積めば一般人でも売るぞ。それ言ってるおっさんだって、一億くれてやるから尻出せよって言ったら出すんじゃないか?逆に体を売る仕事でも太夫なんかは気に入らないと売らないし、そもそもこんな客は遊郭でも怖いお兄さんにつまみ出されるよ。

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 番付が順調に下がったある日の晩のことでした。

(幸 -_-)「お前はここに必要ない。遊びはもう終わりにしよう」

 えっ、引き留めたのお前だけど?

(幸 `o´ )「女中は全員辞める、人手が足りないからくだらない失敗が増える…」

 えっ、女中に辞めたらって言ったのお前だけど?女中に不満が溜まってたのもお前が投げっぱなしだったからだけど?

(幸 `o´ )「お前のせいで弥島は風格を失った!」

 えっ、お前は弥島を潰したいんじゃないの?

(幸 -_-)「まだ店は終わってないんだから泣き止め」

 いや、お前が営業中に喧嘩を売ってきたんだが?

(幸 -_-)「お前を見てると自分の煮え切らなさを自覚してしまう」

 八つ当たりやめてー。

(幸 -_-)「立て直すのはこれからが正念場だぞ」
(り '∀' )「私、まだここにいていいんですね?」

 ストックホルム症候群か?りっちゃん、物事をきちんと順序立てて考えよう。別に君はお店をやらせてもらってるわけではなく、押しつけられて仕方なくやってやってるんだよ。結婚したいわけでもないし、弥島の店長になりたいわけでもないでしょ。
 途端にキレた幸介も意味不明だし、え?お前今なんて?って棍棒で滅多打ちしたあとに尋ねたい。これは口より手が先に出てしまう案件。

(幸 -_-)「お前といるとどうも調子が狂う。お前は悪くないとは言わないぞ。全てお前が悪い」

 30歳を超えた男が、一回りも下のまだ10代の女の子になに甘ったれたことを言ってるわけ?甘ったれ系男子は好きな私ですけど、こういうのは一回りも上のおっさんが何を言っているんだと真顔にしかなれないの…。CVが好きだからかろうじて耐えてますけど、ルート行く気になるんだろうか。ツンデレとかそんな生やさしいものではない。何だか馬鹿馬鹿しい茶番を見せられているようなこの薄ら寒さをどうにかして欲しい。CVが好きで良かった…。好きじゃなかったら強制スキップするところだった。いや、CVが好きなせいで飛ばせないことが苦痛。
 りっちゃんも置いてくれてありがとうございますみたいな感じで完全に奴隷になってるし、最初の頃の帰りますよ!みたいな勢いはどこに行ってしまったの?自分が帰ったら旦那様が死んじゃうかも…という不安があるのかもしれないけど、人はいずれ死ぬのだからいいじゃない…。宇宙の歴史で考えたら1年も100年もそう変わりませんよ。それにりっちゃんはBJではないし、根本的に治せるわけでもないんだし、もう帰ろう。じゃあてめーが勝手にやれよ!!って幸介の顔面に砂をぶつけて帰ろう。

 まあゲームの性質上、そういうわけにもいかなくてな…。これ完全にブラック企業のやり口ですよ。全然自分は悪くないのに、疲弊して判断力がない時を狙ってお前だけが悪いと洗脳する感じ。自分が悪いみたいなんで辞めますと言うと、お前は途中で投げ出すのかとか意味不明な屁理屈をこねられるわけですが、こういうのは真面目な人ほどハマっちゃうんですよね。相手は筋の通らないやくざのいちゃもんみたいなことを言っているだけなので、こんなのは途中で投げ出していいのです。
 りっちゃんは変なところで逃げるけど、逃げるんじゃなくて普通にやめればいいんですよ。相手が非常識でもこちらは筋を通し、きちんとやめるという手紙を残して帰宅すればいい。何の拘束力もないんだから、それで終わりですよ。
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