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華ヤカ哉、我ガ一族 キネマモザイク(PSP)

「華ヤカ哉、我ガ一族 キネマモザイク」公式サイト

シナリオ   …■■■□□
システム  …■□□□□
グラフィック …■■■■□
キャラクター…■■■■■
一番好きなキャラ…正

良い…前作不便だった部分が改善された、ミニゲームの追加、スチル絵、喜助
悪い…スリープモードからの復帰でインストールデータを読み込まない、誤字


区切り


《総評》


  • ファンディスクというより、2弱というボリューム

  •  前作(本編)ラストの続きとなる後日談モード、前作で決着がつかなかったという設定の二年目モードが実装された今作ですが、二年目モードは前作の個人ルートから始めたような内容なので、おいしいところだけ別のパターンでもう一度、という感じでした。
     これだけで普通のゲームの通常版くらいのボリュームがありそうですが、更に喜助モード(情報屋モード)もあるのです。これは二年目モードを一人でもクリアしたらできるようになるんだったかな。初期状態では選択できません。主人公をはるちゃんから喜助に変更し、喜助が攻略対象になるというモードです。

  • システムについて

  •  これだけ追加要素満載のFDなので、多少の誤字は仕方ないです。システムも改善され、前作でゲットしたアイテムも引き継ぎ可能で、更にたくさんのアイテムが新規追加されました。そう考えると素晴らしいシステムなのではないか、と思えますが、スリープモードにするとインストールしてあるデータを読み込まないというバグがあり、これがプレイのたびに大変なストレスとなりました。
     スリープモードから復帰直後はインストールデータを探しているようなのですが、ここですぐ設定を開き、インストールデータを読み込むようにすれば「インストールデータを読み込めませんでした」という不快なメッセージを見ないで済みます。でもこのバグは毎回起きるのだから見つけにくいというものではないし、直して欲しかったなあ。このせいで、前作より操作感は悪くなったと感じました。

  • 喜助モードとは

  •  しかしそんな不愉快なバグがあろうとも、このモードがあるだけで買う価値はあるのです。
     主人公が喜助なのに攻略対象?と自分で書いててもよく分からなくなりそうですが、喜助が積極的にはるちゃんにアタックするわけでもなく、はるちゃんは相変わらずいつも通りで、でもいつの間にか仲良くなってるという感じのモードでした。

     このモードが良かった点は、喜助を落とせるということだけでなく、喜助の普段の生活を見られること、喜助のミニキャラが可愛いこと、喜助の部屋が汚いこと、喜助が可愛いこと、それとはるちゃんが周囲からどのように見られているのかを知ることができる、ということです。
     前作のレビューでさんざんはるちゃんをディスりましたが、喜助視点で見るはるちゃんは、毎日頑張ってお仕事をしている、明るく親切で感じのいいお嬢さんでした。やっぱり乙女ゲームって、主人公の女の子が攻略対象とくっつくまでの過程を楽しむものだと思うので、そのどっちかが感じの悪い人だとあまり楽しめないのですが、はるちゃんは端から見ている分にはいいお嬢さんだったので、好感を持てました。

     喜助とは身分の差はありませんので、普通に周りからの後押しもあってくっつくことができたのですが、喜助って本当に可愛いですよね。猫目だからちょっと小動物っぽい可愛さもあって、はるちゃんとセットのスチルは、何だか可愛さで目が潰れそうでした。
     乙女ゲームをやっていたはずなのに、なぜだが可愛い女子がわいわい群れているような、そんな不思議な気分でした。博や雅も少年っぽいけど、あまりこういう気分にはならなかったなあ。別に喜助が女の子っぽいってわけじゃないんですけど、妙にキラキラかわゆい感じなので、ちょっと戸惑いました。
     喜助をポストペット的に育成するゲームとか…出てもいいんだぜ…。守にお手紙を届けると、高確率で怪我して帰ってくるんでしょうね。守のやつ!あのイケメンめ!

  • 新しい四男・守(進は五男、博は六男、雅は七男になる)

  •  そういえば、普通に守さんが追加されてました。前作での隠しキャラですが、今回は隠されていなくて普通に初期メンバーです。今回の隠しは一応喜助という感じかな。公式では普通に出てますので、隠しという感じでもないですけども。
     まあ守さんは相変わらずですけど、今回もやっぱり何だかんだと他の兄弟に巻き込まれたり、兄弟を心配したり、ただのいい人でした。この人多分、ぼっちで寂しかっただけなんだろうなあ…。ぼっちで寂しかったから殺人予告を出してみたよ、っていう辺り、あー同じ兄弟だわと思いました。悲しいけど、どう考えても血が繋がっています。
     この守に対しての当主の反応ですが、やっぱり一人浮いてる守をうまく兄弟に馴染ませたかったように思えます。もう当主はただ子供が可愛いだけの、厳格ぶったいい父親にしか見えません。

  • 当主について

  •  二年目モードのラストでは、どのキャラのルートでも当主は同じ結果になります。
     当主だけは自分の運命を知っていて、だから当主を譲ると言い出したり、兄弟同士の団結を深めたり、守をみんなに引き合わせたり、忙しく動き回っていたのかなあ。もちろん損得勘定もあったでしょうし、やり方が強引だから子供達の反発をくらうのも仕方ないと思いますが、雅のラストはちょっとじわっと来ました。雅はいい子だな。
     最終的にどの兄弟もみんないい人達だと思うので、こんないい人に育ったのはやっぱり父親の力もあると思うんだよね、と当主贔屓は止まらない。依頼で手に入るアイテムで当主の結婚時のエピソードを見られるのですが、やっぱり単なる悪い人として作られたんじゃないんだなあと思いました。そして正母のドツンデレっぷりにじわっと萌えました。
     あ、あと当主はやっぱり、女の人なら千富が一番大事なんじゃないかなあ。千富は子供達にも大事にされてるから、鞭は当主、飴は千富さんの役割だったんじゃないかな。

  • その他追加要素について

  •  意外と新規追加されたミニゲーム、洗濯物干しが楽しかったです。それと、依頼があるキャラがマップに表示されるようになったのですが、これが非常に便利でした。
     あと今回新登場した秀男さんも、いいキャラでした。わりとひどいこともされるのですが、何となく最後は仲良くなったりして、まあ兄弟も最初は本当にひどかったからなあ…としみじみしました。
     とにかくこのFDの一番の見所は、喜助モードと後日談の勇編です。そう来ると思ってたけど、シナリオも完全に想定内だったけど、あーはいはい、かわいいかわいい、勇かわいいって太字で書かねばならないほど笑ったので、前作が面白かった人は必見です。
     それと全体的にスチルのクオリティが向上している気がします。私はキネマモザイクのスチルの方が好きです。


    区切り


    《キャラ雑感》


    喜助
     お片付けのできない猫。可愛い。夏服バージョンもあります。可愛い。
     当主は喜助がお気に入りですけど、きっと可愛いからだろうな…。面食いっぽいからな…。そのくらい可愛い。何だかよく分からないけど、やたら可愛い。
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