箱プレイ

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翔くん編

 校則で恋愛は禁止されているから彼女は作らない。
 感心してから気づいたけど、当たり前のことだった。まあ、校則をきちんと守っている学生なんていませんよ。ダメだって言われているのにスカートは短くするし、ピアスだってこっそり空けますよ。
 だけど一応おおっぴらにはしないものだし、表向きは従っているふりをするものだし、そもそもこのうたプリの世界は単なる学生じゃなくてアイドル養成所だからね!仕事の訓練をするところだから!ダメと言ったらとりあえず一年はダメなんだよ、そこの赤いの!
 赤いのは翔くんを見習うべき。そう思っていた時が私にもありました。12月まで。

 そんな翔くんは心臓を患っているのに、無理して発作を起こしたりしているわけですが、普通に考えて心臓は死に繋がりますので、きちんと治療を受けるべきだし、だましだましやるのには限界があると思うんだよね。激しい運動がダメというなら、ダンスは控えめにするとかいろいろ工夫はできるわけだし。
 ブラコンの弟が出てきて、二人揃って可愛い^^と那月が写真撮りまくったりとカオスな展開になりつつも、何とか12月までやってきたわけです。
 この12月にパーティがあって、それに向けて主人公と翔くんはダンスのレッスンをしていたのですが、「一緒に踊ろう」と言う翔くんに対し、主人公、まさかのNO発言。

 心臓の病気をきちんと治そうとしないで隠す翔くんに、oh…とは思いましたが、シナリオ的にはそれほど破綻もなく、普通に見てきたこのルートで、初めて画面を二度見しました。ちょっと何を言ってるか分からない。
 理由は「練習の時につらそうだったから、もう翔くんの心臓は耐えられない」ってことらしいですが、練習をやめれば良かったんじゃないですかね。
 練習は数回、本番は一回ですから、本番も見送る、ということ自体は別にいいんだけど、練習しまくった末に「本番はちょっと^^;」とかびっくりよ。心臓のことなんか気にしないで今を楽しむ、ってロックな選択をしたのかと思っていました。

 それに対して翔ちゃんは「逃げてるだけじゃ何もつかめやしない。そこに山があるなら登ればいい。壁があるなら越えればいい」と言い出すわけですが、なんだこの気合いがあれば何でもできる的な発言は。
 この辺からだんだん、訳が分からなくなってきました。途中でシナリオライターさんが変わったのかな?と思うくらいの方向転換でした。病気は気合いでは治らないぜ…。

 パーティ後の「お前…もう俺の家来をやらなくていいから」「もしかしてクビですか?」のやりとりには笑いました。そういや王子様と家来ごっこやってたな…。翔くんルートの春ちゃんは本当にぼんやりで、私こういう子嫌いじゃない。
 でもこのやりとりの後、翔くん、まさかの付き合う宣言。校則とは何だったのか。赤いのだけがおかしいわけじゃなかった。
「死ぬまで離さないから」とか言われましたが、それもしかしてフラグじゃネーノ…と思わずにはいられない。健康な人が言った場合と、心臓疾患を抱えている人が言った場合と、こんなに印象が違うんですね。

 校則違反は、まあ恋愛ゲームだから仕方ないかなとも思うんですよね。アイドル養成所で恋愛自由っていうんじゃリアリティがないし、禁止されてるからこそ盛り上がるっていうのもあると思うので、こういう設定と展開もアリだと思います。
 華ヤカでもダメだって言ってんのに、思いっきり無視してた人がいましたし、仕方ない、恋愛のゲームだもの。全員がきちんと清く正しい男女交際をしている、っていうんじゃプレイにも飽きちゃいそうだし。でもキスをしちゃったり、つきあおうぜ宣言はやめとけよって思ったりもします。
 今のところ、聖川様が一番まともかなあ。うたプリを彼から始めて良かった。やっぱり最初の印象って大きいですからね。

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 翔くんの心臓には恋愛のドキドキも負担らしく、死んじゃうかもしれないから別れて、と弟に言われる春ちゃんでしたが、「翔くんが大丈夫って言ってたからいける」(要約)と答えるのにはもう笑うしかない。春ちゃんェ…。
 やりたいことを我慢してまで長生きすることに何の意味があるのかとは思うので、弟の意見に賛成するわけではないですけど、だからといって何の治療もしないってわけにはいかないですからねー。発作の頻度を下げる処置なんかもあるかもしれないし。
 まあそういうのがないなら、死ぬのを覚悟でやりたいことをするのが一番だと思いますけどね。

 この辺ちょっと真面目に語ってみると、本人がやりたいって言ってんだから、やりたいようにやればいいと思うんですよね。死ぬのも痛い思いをするのも本人なわけですよ。それでもいいって言ってるんだから、なるべくサポートできることはしてやって、本人の望むようにしてやったらいいんです。
 やりたいことを我慢させてでも長生きして欲しいと思うのは、その人が死んだら自分が寂しいからなんだよね。自分が寂しいのが嫌だから、本人がやりたいってことをやらせずに長生きをさせようって、とんでもなく我が儘な要求ですよ。これでやりたいこともやれずに翔くんが死んだらどうすんの、やり直しできないんだよ、と思うのです。
 翔くんの分まで僕が生きる!とかないからね。人生は一人一つで、引き継ぎとかできないから。

 弟と真っ向から意見が対立した後、何者かにつきあっていることを暴露された二人なのですが、「恋愛禁止を解除しろとは言わない。でも絶対に隠し通すし、キスとかもしないから、二人でデビューさせてくれ!」とシャイニーに言う翔くん。赤いのとはここが違うんだな…。大差ないとは思うんだけど、赤いのより大人の事情を把握してるんだな。
 そしてここで、シャイニーから手術の提案ですよ。何かシャイニーって普通にいい先生だと思うんですよねー。那月ルートでもそうだったけど、校則より生徒の体を大事にしてくれてるし、ラスボス的に立ちはだかるわけでなく、育成してくれてる感じ。
 自分が若い頃にこういうゲームをプレイしていたら、教師ってUZEEEと思ったかもしれませんが、大人になるとこういう人って貴重だなと思います。シャイニーはちょっと怖いけど…。

 こういうのって、少し待ったら医学が進歩し、成功率がアップしたりもするから急ぎすぎるのも良くないみたいだけど、二十歳きっかりまで生きられるって確証がないからなあ。きっかりまでいけるんだったら、一、二年様子を見るのも良さそうだけど。
 なんて感じでわりとまじめに翔くんの病気について考えていた私が、度肝を抜かれる展開が2月にやってきました。

【速報】翔くん、雨の中でランニング。

 死にたい子か。翔くんは死にたい子なのか。ピカピカの健康体だってそんなことはやらんよ。それに対して主人公、「いつもこんな風に頑張ってたの?」なんて寝ぼけたことを言っていますが、これ何の意味もないし、むしろマイナスだからね。頑張るって少しでも前に進むことであって、これは全力で後退中だからね。
「俺は那月と違って天才じゃない、努力することしかできない…」って言うけど、少し落ち着こうか。

 ここで不意に、自分が塾講師をやっていた頃を思い出しました。成績が悪いクラスといいクラスを受け持っていたんだけど、悪いクラスの子は非常に真面目だったんですよね。その真面目さで、あらぬ方向へと爆進していたので、違うよ、そうじゃないよ、と軌道修正するのが大変でした。
 目的がある場合、意味のある努力と意味のない努力があって、意味のない努力は何の効果もないどころか、時間や体力を無駄に消費する分マイナスにしかならないんだよね。それだったら部屋でゴロゴロして漫画でも読んでる方がよっぽどいいですよ。リラックスはできるわけだし。

 下野さんの声はカワイイナーと、遠い目をすることしかできない展開が続いています。息も絶え絶えだよ。
 これがうたプリ…!私は今まさに、うたプリの洗礼を受けている…!
 音也はわりとさくっと終わったんだけど、何周もしてきて疲れが出てきているのかな…。翔くんルートはやけに長く感じます。
「普通のやつならこんなこと何でもないはずなのに、何で俺だけ」とか言ってる翔くんですが、普通の人でも雨の中のランニングは厳しい。あー声はカワイイナー。中の人は頑張ってらっしゃるよ…。

 そして激動の二月を終え、最終月である三月に突入しました。
「最近発作も起きないし、この分なら手術も平気だろ」って言う翔くん、それ雨の中のランニングをやめたからだよ。ツッコミボタンが欲しい…。突っ込みたいのに突っ込めないって、結構ストレスだな。
 EDはダイハード的な展開になりましたが、事故での犠牲者は0だったので良かったです。

 EDがちょっと、っていうのを何度かレビューで拝見していたのですが、私は特に何とも思いませんでした。まず自分が無事だったことを喜び、その後事故のことを気にするっていうのは自然な流れだと思うんですよね。事故に遭った人は気の毒だけど、原因が翔くんや主人公にあるわけではないからなあ。
 これがリアルだったら、号泣しながらワーワー抱き合っちゃうと思うんですよねえ。ニュースで事故のシーンを見ると、そういう光景をよく見ます。理屈では確かに「他の人の安否が分かるまで喜ばない」っていうのが正しいと思うけど、自分の身近な人が事故に遭ったかも→大丈夫だった!って時に、そういう判断を求めるのは酷だと思うな。
 あーでも、別に何の意味もなかったから、事故自体がなくても良かったのか。むしろ、落ちたけど全員助かり、乗っていた翔くんも平気だったよ!的な展開だったら良かったのかもしれない。

 再会シーンでは、恋愛しているのは隠し通す!って言ってたのにな…と遠い目になりました。あと数ヶ月音信不通って一体。この辺シナリオが雑過ぎる。もっと頑張れ。それとやっぱり、こういう架空の世界に病気は持ち込まないで欲しいなと思いました。みんな無駄に健康でいいのよ。病気での悲しい話なんて、生きていればリアルで数回はあるわけだし。
 もとから危なっかしい音也のルートより、まともそうな翔くんがどうして…みたいな感じだったので、翔くんルートの方が衝撃が大きかったです。キャラとしてはかっこかわいくて良かったですが。あと、翔くんルートだと那月が本当に怖いですね。びっくりしました。

 次はもとから校則(笑)?って感じのレンです。一緒に窓ガラスを割ったり、バイクを盗もうぜー!みたいな感じで接していきたい。肩パッドも準備しました。
 ところで常々思っていましたが、トキヤはねっとり喋りますよね。レンもねっとりしているし、しばらくねっとりキャラが続きます。
 そういえば、諏訪部声はB-Tのあっちゃんの声を思い出しますよ。諏訪部いいよ諏訪部。スケットダンスでV系の役をやっていた時は笑いました。面白いキャラだったなー。
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