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ときめきメモリアル Girl's Side Premium 3rd Story(PSP)

公式サイト:ときめきメモリアル Girl's Side Premium 3rd Story(PSP)

シナリオ   …■■■■□
システム  …■■□□□(DS版は■■■■□)
グラフィック …■■■■■
キャラクター…■■■■□
一番好きなキャラ…ニーナ

良い…楽しいパラ上げ、他にないシステム、新しい要素
悪い…ミニゲームの調整がない、ロードの頻度が多く長い


区切り


《総評》


  • DSからPSPへ移植されて変わったこと。

  • ◎良くなったと思うところ…音質、動く、蓮見くん
    ×悪くなったと思うところ…チョコ作り、ロード時間

     他にも新規追加された要素について賛否両論あるようですが、追加されて邪魔、移植されてひどくなった、というものでもないと思うので(例えば天使・小悪魔モードは回避可能である、など)、それについては良いも悪いもないかなと思ってます。
     悪くなったところも、チョコ作りに関しては劣化というわけではなく、DS版そのままだからプレイしにくいということなので、悪くなったという表現は適切ではないかもしれませんが、移植で悪くなった、という風にとらえていただければと思います。
     DS版では楽しかったチョコ作りが、PSPでは余計な手間にしかならない、というくらい差は激しいです。

    結論:DS版は未プレイで、今からGS3を始めるならPSP版がオススメ。
        DS版をプレイ済みで特別好きなキャラがいない、蓮見くんに興味がない人はいらない。


  • PSPのGS3

  •  私はDS版もプレイ済みなのですが、プレイ自体はほとんどロードのないDSの方が快適でした。DS版のあとにPSP版をプレイするともっさりだなあと思うのですが、本家のときメモ4よりは進化していますし、やっぱり音質が向上して音割れがなくなったことは大きいと思うので、ロードのもっさりは我慢できる範囲だと思います。
     それと、発売前は気にしていなかった蓮見くんが思っていた以上に変わったキャラで面白かったので、この蓮見くんのためにも買った価値はあったと思います。

     噂の天使・小悪魔モードは、主人公をプレイヤーがカスタムできる、という点が評価できると思います。他社のゲームですが、アンジェリークSP2でも確か強気、おとなしい、普通、みたいな感じで主人公を選ぶシステムがあり、私はこのシステムはすごくいいと思ったんですよね。
     自分投影型も、そうでない人も、主人公なんかどうでもいい、って人は少ないと思うのです。むしろ、嫌いなタイプの主人公だとプレイするのが苦痛、っていう人の方が多いと思うので、ある程度主人公のキャラに幅を持たせておけば、ユーザーの好みに幅広く対応できるのではないでしょうか。
     特にGSシリーズは、着替えなどで主人公のイメージを自分好みに作っていくこともできるので、主人公の性格を選択できる、というのも受け入れやすいんじゃないかなと思います。

     それと、メインの攻略対象の私生活を覗き見るモードのボーイズライフですが、これは本当にただ見るだけなので、たまにちょっと見て面白い、っていうくらいの感じでした。渡したプレゼントを飾ってくれてたり、それについての感想を言ってくれたりするので、特別に好きなキャラがいる人には、わりと楽しめるんじゃないかな。
     私はあまり見てないですけど、キャラがお昼ご飯を食べるところは良かったです。あと、早起きした不二山くんがすぐに居眠りしたり、寝言でアボガボって言うのが面白かったです。だいたい不二山くんは面白かったです。

     DSでは大接近モードという名前だったツンツンタイムですが、これはアプローチモードという名前に変わりました。やることはほとんど同じですが、ここはさすがにPSP仕様になっていて、チョコ作りほど「タッチペン持ってきてー!」という感じではなかったです。
     相手が嫌がる選択をすると小悪魔ポイントが溜まったりするので(逆に喜ぶことをすると天使ポイントが溜まります)、今までは回避してきた嫌がることをするのにも意味ができました。こういうのは地味ですけど、プレイが単調になりがちなのを回避できるので、結構いいんじゃないかなと思います。
     でもほとんどやることは同じはずなのに、DS版より作業感がありました。

  • 機種関係なく、GS3というゲームについて

  •  私はDS版のGS3が初めてのGSだったので、GSの基準はDS版のGS3です。初めてプレイした時は、名前を呼んでくれる!とか、DSなのに結構音がいいとか、DSだけど絵がよく動く(DSをディスってるわけではありません)などなど、初めてのことに夢中だったのですが、三周ほどしたら何となく、こぢんまりした高校生活だなあ、と思うようになりました。
     着せ替えも楽しいんですけど、友達も二人しかいないし、爆弾っていうのがあるっていうけど、爆弾もつきにくいんですねえ…とか、部活に入ってもあまりメインキャラに会わないし、何となくつきまとう、ぼっち感があるんですよね。最近思いましたが、ちょっとこの辺はペルソナ3に似てるかもしれません。知り合いはいるけど、基本一人というのかなあ。
     このぼっち感、同学年じゃないキャラを攻略中にはますます感じるんですよね。よく考えると同学年は三人、つまりメインの攻略キャラ達の半分しかいないので、別の学年のキャラを攻略している時は、修学旅行が寂しいのです。

     でも三角関係モードとかあるし…と思いやってみたら、なにこのギスギス感。自分が入ったことで生まれた亀裂に「えっ」と戸惑わずにはいられませんでした。次に親友モードをニーナでやってみたのですが、相手の反応が冷ややかすぎて、「違うんです、スチルとかイベントとか回収したいだけで、違うんです、他の人とかどうでもいいんです」と言い訳したくなる乙女ゲームなんて斬新すぎです。しかも主人公がわざとだろと言わんばかりのボケっぷりで、隣りにいる友達の気分で「謝った方がいいって!」とバンビに言いたい気持ちでいっぱいでした。
     そんな苦行を経て無事ニーナとの親友EDを迎えられましたが、二度と親友モードはやらないわーと思いました。三角関係もなあ…。どっちとも清く正しく、ただの友達ルートじゃないとなかなか難しいです。ゲームでまで気を遣うとか何なの。

     しかし遊びの幅があるという点はいいと思います。むしろ三角関係とか親友とか、人間関係をごちゃごちゃにするプレイの方が、単調にならなくていいと思います。GS3での一途プレイは、単調になりがちです。
     なぜ単調になるのかというのはGS2をプレイして分かったのですが、GS3はライバルモードがなく、先生のフリマ潰しもなく、爆弾の発生率も抑えられているので、一度もデートをしなければ爆弾は発生しません。つまり、予定外のことが発生しないので、自分が計画した通りに事が運ぶんですよね。
     自分の予定通りに進まないとイヤ、という人には、GS3はいいと思います。私は予定外のことや突然のイベントみたいなのが好きなので、GS3はその点が物足りなかったです。

     結果的に、後からプレイしたGS2の方が私には面白かったのですが、GS2をプレイして逆にGS3のいいところにも気づきました。
     例えばセリフと口パクが違和感なく合っているところや、着替えの服が可愛くなっていたり、相手の服の好みを変えられるところ、それと服装によって得られる相手の反応が複雑になったところなど、確実に進化してるということがよく分かりました。それと音質も、DS版のGS2よりDS版のGS3の方がいいように感じました。
     GS2ではお店の割引が一つの商品に対してだけだったのに、GS3では一度の買い物に対してだったり、古着屋の登場、周回プレイでもらえるアイテム、そしてワンピースの上にコートを着られたり、レギンスの追加など、とにかく着せ替えに関してもGS3はとても楽しいです。

     GS3がこぢんまりしてる理由は、容量削減のため、もともとあった余計な部分を省いたからだと思います。そのせいですっきり無駄がない作品にはなったけれど、その無駄を楽しみたかったなあ。
     最初からPSPで作られていたら、もう少し容量に余裕を持った作りになっていただろうに。例えばEVSとかな。PSPに移植されたら呼べる名前の種類も増える、そんな風に考えていた時期が私にもありました。

  • 結局GS3はオススメなのか、どうなのか。

  •  いろいろ書きましたが、パラ上げ自体が楽しいですし、本家ときメモから続く、リア充の高校生活を楽しむという部分もありますので、ゲームとして充分面白いと思います。いちゃいちゃもそんなにきわどいものではないので、少女漫画を読んだりする人なら、男性でも楽しめるんじゃないかな。乙女ゲームというより、一般ゲームに乙女部分もプラスされている、という感じですので、ペルソナ3や4にも近い感覚で遊べると思います。
     乙女ゲームという部分だけで考えると、公式サイトなどを見て気になるキャラがいるなら買いだと思います。私は特にいなかったのですが、買ってみたら楽しかったので、そういう人にでも充分楽しめる要素はあると思います。
     前作が好きな人には物足りない部分もあるかと思いますが、従来のシステムを踏襲するだけでなく、更に新しいことを試そうとする、スタッフさん達の攻めの姿勢を感じるので、今後の作品も期待できると思います。GS4も楽しみにしています。


    区切り


    《キャラ雑感》


    桜井琉夏
     ややヤンデレ。
     こういうキャラは何となく馴染み深いせいか、つかず離れずという感じで仲良くしてました。そういえば、兄ルートだとルカに対して罪悪感を感じるのに、ルカとくっつくと兄には罪悪感を感じないんだよな。ルカはバンビがいないとダメっぽい感じがするからかな。
     外見的には、GSシリーズ通して一番好みです。ルカの見た目が好みだったから、3を始めたのかもしれない。ちょっと三白眼っぽいというか、典型的王子キャラじゃないところがいいと思います。


    桜井琥一
     ルカと同じ学年ということで、初プレイ時は「留年したんだ…」って思ってました。
     この手のゲームって好きなキャラがいないと非常につまらなくなりますけども、諏訪部キャラがいることの安心感って大きいです。とりあえず諏訪部さんのキャラは面白いキャラが多いから、きっと兄も面白いだろう、と思ったのです。
     実際プレイしたら「本当の不良なんじゃないの、この人…」ってくらい怖い感じだったので、コレジャナイ感がありましたけども、キャラとしては声も設定もぴったり合ってると思いました。
     諏訪部さんはこういう役も上手にこなすんだなー。声優さんってすごいです。タイガービーム。


    不二山嵐
     3での運動担当キャラ。運動キャラにありがちな熱血タイプではなく、わりとマイペースな感じのキャラですけど、その分ちょっとワンマンな感じがあるので、引っ張られたいタイプの人には受けるのかなあ。
     私には、この人は何だかよく分からない人でした。2の志波に続き、運動キャラはやっぱりよく分からないなあ。嫌いというわけでもないんですけど、違う世界の人という感じです。リアルでもそうなんですけど、運動好きの人とは本当に話が噛み合わないです。


    新名旬平
     他キャラ攻略中に出てきて、最初は何だこの人…って感じだったのに、攻略なしで普通に一年目の出会いイベントを通しで見ちゃったりして、いつの間にか一番可愛くなってたというキャラ。何だこの、動物を手懐けたようなふわふわした気持ちは…と思いながら、楽しく攻略させてもらいました。
     自宅デートで秘密の隠し場所をチェックした時の反応や、頭がいいのに子供っぽいところや、あと釣りイベントが良かったなあ。私も釣りに興味があるので、あーこういうデートはいいなあ、と思いました。

     会話イベントで、「流行りものに手を出さないのってもったいない」とか、「将来は金持ちになる!」って言うのが、明るく真面目に人生に取り組んでる感じがして好感が持てました。ニーナってわりと現実主義というか、ボンボンじゃないからか、自分の実力だけで世の中生きていこうとする強さがあるので、共感できる部分もあり、すごいなあと思える部分もあり、いいキャラだなと思いました。
     チャラいけど実は真面目とか、実はピュア、ってキャラならいますけど、そういうキャラってどこか暗くなっちゃうんですよね。ニーナはあくまで明るく人生を楽しんでるので、そこが新しいなと思いました。


    紺野玉緒
     真面目であるがゆえにちょっと暗くなってしまったパターンの人。
     この人はいい人だと思うんだけど、そんなに抱え込まなくてもいいんじゃないかなあ、と思うイベントが多かったです。高校生活では最終的に努力は報われていたけれど、彼自身は人生を楽しめてるのかなあ。バンビがいることで楽しめればいいんですけどね。
     設楽と三角関係になった時の設楽の態度は印象的だったな。私は設楽に共感してしまいました。でも、玉緒は設楽のことを本当は嫌いなんじゃないかと思い、何となく寂しくなったりもしたんですけどね。多分設楽って友達がいないから、玉緒に嫌われたらぼっちになってしまう。


    設楽聖司
     二番目に好きなキャラです。
     私自身もピアノをやってたとか、ピアノじゃないですけど挫折経験があるので、あのふてくされた感じは分かるなあ、というところから入ったんですけど、コウくんに昔いじめられてたことを知って、なにそれかわいい…と思い、今に至ります。いじめられてたのにあの性格が直らないっていうのがさすが。いじめっていうか、生意気言うからポカリとやられたって感じですけども。

     設楽は一見、典型的なお坊ちゃんキャラですけど、勉強が大嫌いでブーブー言ったり、ちょっとだらしなかったり、誰にでも偉そうなのに行儀は身についていたり、と知れば知るほど複雑なキャラだなあと思ったところで、あの文化祭にお忍びで来るイベントですよ。
     あれはないわー。初めて見た時は爆笑しました。ないわー。設楽は不思議系。
     あと、声をやってらっしゃる立花さんは、乙女ゲームを再開するきっかけとなったクラブカッツェで知ったので、再びお名前を拝見できたのが何だか嬉しかったです。この人知ってる、という感じって何か楽しい。


    隠しキャラ
     蓮見くんが想像以上に可愛くてたまりませんでした。メインキャラになってくれればなあ。大接近したいよー。
     あとタイラーも相変わらず好きです。おとなしいけどまっすぐ育った感が素敵。
     蓮見くんもタイラーもわりとおとなしめのキャラなのに、全く違う印象というのが素晴らしい。どっちも違ってどっちもいい。
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