箱プレイ

　ケントのくだりで、ああ、この人とは気が合うわぁ…と思ってしまいました。私は理系要素が皆無な極文系なのですが、理系とか文系関係なく、ケントはただ単にああいう性格なのかもしれない。
　そういえば、イッキがケントの「恋愛など遺伝子が引き合うだけ」というようなセリフに対して、ケントってロマンチックだよねーと言っていましたが、私もそう思うんですよね！遺伝子レベルで引き合うってつまり、運命ってことですからね。萌える。
　それと一番笑ったのは、主人公のゲームの展開でした。あとやっぱり、リカはかわいい。

　シンさんのAFTER STORYは、まあいろいろありつつ最終的にトーマとの和解、という感じでした。途中で主人公が、私はトーマのことは別にいいけど、シンは気にしてんじゃないの的な発言に、チョ、マテヨと思いましたが、ラストを見る限りでは、別に悪い意味ではなかったはず。頼むぜ…。
　トーマは確かに悪いことをしたと思うし、加害者の立場で考えると彼の謙虚な態度は正しいと思うし、主人公とシンが許さなくてもおかしくないと思うんだけど、心の底では憎んでたとかいうわけではないし、主人公は傷が残るようなこともなく生きてるし、幼なじみだしさ…ってやっぱりトーマに同情的になっちゃうな。

　そらファンも増えるよ。だってシンルートなのにトーマが可哀想でたまらなかったもの。じゃあ私がトーマをもらいますね、って思うよ。そんな感じのシンルートでした。
　LATERと違い、CROWDではサスペンスもアフターも主人公の独白はあまり目立たず、ほぼ会話で物語を成立させているので、主人公に違和感を感じることもなかったです。前も書いたけど、LATERでがっかりした人はCROWDをやるといいです。CROWDの方が無印っぽさがあります。

　LATERのシン編では中途半端な終わり方だったので、これは続編を考えてるなって感じでしたけど、CROWDでは本当に綺麗にまとまっちゃって、何か寂しい。繰り返す部分もあったし、結局無印後なのでいちゃいちゃしているだけと言えばそうなんだけど、これで終わりは寂しいなあ。
　2とか出てもいいんだけどな…。ここからどうやって2を作るんだって感じですけどねー。やっぱり一本できちんと終われている作品の方が完成度が高いと思うんだけど、完成度が高いゆえに一本で終わるのが寂しくて、もっともっと！と思ってしまうんですよね。

　逆に一本できちんと終わってない、続編前提の作品はもっともっととはならないという、この難しさ。
　AMNESIAはLATERもわりと楽しんだのですが、どんどんクオリティが下がっていくんだろうなと思ったらCROWDで盛り返してきたのでびっくりですよ。もともと私がAMNESIAの世界観を好きだっていうのも大きいと思うのですが、いいゲームでした。ミニゲーム集みたいのでもいいから、また何か出して欲しいです。でも皿洗いは勘弁な！

　というわけで、次はトーマのサスペンスにのりこめー＾＾したいと思います。トーマ編だとあまりシンに申し訳ない気分にならないんですけど、それはシンさんがしっかりしているからだろうな。
　しかし、シンはしっかりしているからいいよね、とは言えない。子供時代のシンさんの話には絶句ですよ。
　でもああいうのあるよなー。身内に犯罪者がいる、という人は知り合いにはいなかったけど、普通と違う家庭環境を差別する子はいて、何なんだ…と子供心に思ったこともあります。
　しかし正直なところ、自分が差別される側でなくて良かった、と思う部分もあったな。普通って当たり前の事じゃなくて、ラッキーなことなんですよね。そういう環境で育てたことを親に感謝しないといけない。あんまりしてこなかったけど。

　そういえば、シンの子供時代の回想のトーマは良かったなあ。年上というのもあるんだろうけど、ちょっと冷めてるというか、子供の頃から自分の考えがしっかりしている感じ。
　親もしっかりしているんだろうけど、やっぱり末永くこの幼なじみ三人は仲よくやっていって欲しいな。あと、このルートは主人公の親もまともっぽくて良かったです。イッキ編の主人公の父親ときたらもうね…。
　シンとトーマといえば、イッキ編ではトーマは主人公の義理の兄で、シンは主人公のバイト先の先輩なんだけど、このルートでもトーマとシンが出会ってすぐ仲良くなってたのは面白かったです。パラレルワールドネタって大好きです。