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金色のコルダ(PSP)

コルダ柚木

シナリオ   …■■■■□
システム  …■■■■■
グラフィック …■■■■□
キャラクター…■■■■■
一番好きなキャラ…柚木

良い…他にないシステム、クラシックを楽しめる
悪い…BGMの音量を下げられないので、声が聞き取りづらい


区切り


《総評》


  • 何だ、ただの神ゲーか…。

  •  私はゲーム好きですが、一般ゲーム>乙女ゲームとは考えませんので、一般ゲームとしても通用する〜的な言い回しはあまり好きじゃないのですが、このコルダ1にはあえてその言い方を使ってみたいと思います。
     コルダから乙女要素を全部抜いても、面白いゲームとして遊べます。重要なことなので太字です。

     乙女ゲーですから、乙ゲ要素が充実しているなら問題ないですし、ノベルゲームを馬鹿にするつもりはありません。ぶっちゃけ面白くもない余計な作業があるよりは、ただ読ませるだけ!という方が潔くて好きです。
     しかし金色のコルダは、乙ゲっぽさもきちんと押さえておきながら、それ以外の部分が単なる作業にならず、ちゃんと遊ばせてくれるんですよね。それ以外の部分というのは、楽器の演奏をするための楽譜集め、弾き方(解釈)集め、それの練習などですが、この乙ゲ以外の部分は乙ゲの部分とリンクしているので、全く別のことではないところも良いです。
     こういう、操作を楽しむ感じ、クリアに必要な行動が面倒くさい作業とは感じない、そういうゲームってほとんどないんですよね。私がプレイしたものの中では、アンジェリークsp1、2、GS2、GS3、そして金色のコルダシリーズがそれに当たると思いますが、個人的にはコルダのシステムが一番好きです。

  • シリーズの他の作品と比較して

  •  コルダは3から入ったのですが、1の方が面白いと思いました。3は難易度が低く、やれることが意外と少なかったなと1をプレイしたら思いました。
     逆に1はやることが多くて忙しいくらいなのですが、それがいいのです。余所様のレビューを拝見すると、難易度が高いと書いてあることが多いのですが、クリア自体はそう難しくはないです。私は攻略なしで二周しましたが、どちらも目当てのキャラで珠玉EDを見られました。

     ちょっとしたイベントの選択肢でフラグが折れたりしますが、そんなにシビアじゃないようです。まだきちんとは把握していないのですが、二回くらい失敗しないと折れないようなので、一回くらいなら余裕です。
     じゃあ何が難しいのかというと、多分狙ったイベントを見るのが難しいんじゃないかな。私は狙ってもほとんど見られなかったので、好感度の計算を細かくしないと難しそうです。
     しかし一周が短いですから、何周かしていれば、イベントリストはそのうち埋まっていくと思います。

  • コルダってこういうゲーム

  •  まず最初にリリという妖精にバイオリンと楽譜をもらい、練習します。練習後には時間制限ありで楽譜を持っている妖精が現れるので、これを捕まえると新しい楽譜をゲットできます。
     楽譜は数枚に分かれていて、それぞれの習熟度を20以上にすると解釈をくれる妖精の音が聞こえます。これは楽譜を演奏している音なのですが、それを持っている妖精は見えません。マップを移動しているとどこからか音が聞こえてきて、その場所を見つけると妖精が現れ、解釈をくれます。
     楽譜の習熟度+解釈の習熟度、と二種類の習熟度を上げることで、その演奏のクオリティが上がります。

     楽譜を集める、解釈をゲットする、というのは3にはなかったですが、3をプレイ済みだとすぐに馴染めるシステムだと思います。でも3と違い、直接好感度を上げるアイテムはありません(演奏時に着用できる服などで上げることはできます)。
     好感度は、合奏(一緒に演奏する。演奏できる曲は決まっている)したり、そのキャラのいる範囲で演奏をすれば上がります。体感では、合奏が一番効率がいいかなと思います。
     後半に入っても好感度があまり高くない場合は、ほぼ毎日合奏をすればEDに間に合います。私もそれで珠玉EDを勝ち取りました。イベント発生に時期はそんなに関係ないのかもしれません。二周とも最後ごり押しで平気でした。
     でも全く上げてないとダメかもしれないので、一応演奏を聴かせるくらいのことは序盤からやっていた方がいいと思います。

  • キャラクターについて

  •  3と比べると、1、2はキャラの絵が昔の少女漫画風なので、その辺がどうかなあと思っていたのですが、実際プレイをしてみると意外と古くささを感じないというか、これはこれでアリ、と思いました。とは言っても今時っぽくはなく、昔の少女漫画っぽさはあるのですが、糖度も控えめですので上品な仕上がりのゲーム、という感じになっています。
     かえって今時っぽさを追わなくて正解だったと思います。題材も昔の少女漫画風ですからね。

     キャストに関しても、合ってると思います。こういう役にこの声優さんって珍しい、と思うキャラが何人かいましたが、意外と良かったです。特に柚木役の岸尾さんは意外でした。こういう役の方が好きだな。というか柚木が好きだなー。
     柚木はすごい、というのは聞いていたので、どうすごいのか気になってたのですが、確かにすごかったです。コルダは基本、エロ表現なし、恋愛描写はマイルドですけど、何か柚木はエロいな…と思いました。エロ表現はないのにな…!すごいな、柚木!名前の呼び方を変えられる時は、ちょっと照れました。

     糖度は控えめ、エロなし、恋愛関係としては始まった辺りで終わる、って感じなので、こう書くと恋愛シミュレーションとしてはいまいちなのかな?と思われそうですが、ときめくか、ときめかないかと言うとときめく。太字です。
     少しずつ好意を持たれていく過程が丁寧に描かれていて、そのきっかけも音楽を通して、と非常に分かりやすいので、感情移入をしやすいのだと思います。あとやっぱり恋愛が始まるか始まらないか、という辺りで終わるので、上品な終わり方というか、綺麗な終わり方をするところがいいかな、と思います。
     私はもっと気取った感じの内容なのかなと思っていて、手を出すのを躊躇っていましたが、実際はそんなことはないので、クラシックが嫌だ、ノベルゲームじゃないと嫌だ、という人でなければ楽しめると思います。


    区切り


    《キャラ雑感》


    月森蓮
     クーデレな正論厨。
     ただ、自分の意見をごり押しするわけでもないし、テンションは低いし、比較的おとなしい感じの人です。音楽を静かにやっていきたいだけなのに、あれこれ周りから言われて迷惑…と思ってそう。
     愛想がないから周りに誤解されるみたいで、やたら突っかかられるシーンが多いのですが、大変そうです。月森が悪いわけじゃないのに、何となく反感を買ってしまうタイプ。
     土浦と相性が悪そうですけど、意外と気が合いそうです。二人とも曲がったことは嫌いみたいだし。
     (^▽^)


    柚木梓馬
     難しい名前の人。ゆのきあずま、と読むのです。
     長すぎる髪とか、女の子みたいな外見とか興味ないわーなさすぎるわーと思っていたのに、気づいたら普通に狙ってました。
     平均的にいろんな人と親しくしてたら、結構早い段階で闇柚木が発動したのです。闇柚木かわいいよ闇柚木。

     闇柚木の何が可愛いって、あんな(詳細は伏せます)なのに送迎をしてくれるところです。ツンデレか…!我が儘な感じが多分ツボだったのだと思います。そのわりに彼は大人というか、達観したところがあるので、病んだり甘えたりしないところが年上らしくて良かったな。
     病んだり甘えたりするキャラも大好きなのですが、柚木は我が儘なのにそういうところがなく、微妙なバランスで綺麗にまとまってて、今までプレイした乙女ゲームにはいないタイプでした。意外と包容力もあるので、正直かっこよすぎて直視できないレベル。


     他キャラもちくちく攻略していきます。
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