箱プレイ

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鷹嶺編その3

※ネタバレ全開です。

 石ころルートです。
 鷹嶺がネリを世話係に任命したと言うので、世話することになりそうです。あのきったない部屋を掃除できるのかなあ。あれ掃除したいですよね。虫が出てきたら怖いし。

 やばい、このルートのネリは天使だ…。
「部屋の掃除をしろ!」とウキウキで言ってきた鷹嶺の言う通り掃除を始めるのですが、だんだんその汚しっぷりにイライラ来たネリの顔が可愛いです。私はこういう主人公が好きなので、満足しました。薔薇ルートでは、主人公を好きになれる気がしなかった…。
 そんなイライラ来たネリにちょっとびくびくする鷹嶺も可愛いし、やっぱりこのルートは良い。このやりとりは何だか、『花より男子』の道明寺とつくしちゃんっぽいなあ。私は道明寺が本当に好きで、つくしちゃんが振り向いてくれるといいなーと思いながら読んでいました。

(ネ`・ω・´)「物は出したらしまう!出しっぱなしはダメ!」

 母ちゃんか。
 ネリが部屋を掃除している間、鷹嶺は物珍しそうにその様子を見ながらずっと部屋にいたらしい。多分邪魔だっただろうな…。こういう、お金持ちの世間知らずな子が、庶民に比べて鈍くさい感じって好きです。性別は逆でも好きだなー。世間知らずなお嬢さんが普通の家の男の子を好きになる、みたいな話も好きです。
 ここで制服を傷つけられた時に添えられていたカードが、薔薇階級専用の物であることを知ったネリが、このことについて鷹嶺と話します。

(鷹`o´)「お前は俺の物なんだから、他の男からカードをもらったらダメ!」

 はい。

 世話係は、石ころという理由でネリがいじめられないための名目らしいです。まあそうだとは思ったけど、レイがこっそりそうだと思うと教えてくれたので、やっぱりそのようです。レイと鷹嶺は普通の友達っぽいな。同じ階級だから云々とかでない、友情を感じる。
 まあ、階級が変わって身分差が生まれたらどうなるか分からないけど、ネリと身分差が生じたのに相変わらず態度を変えず、彼なりにできることを精一杯してくれる鷹嶺くんはいいやつだなーと思いました。薔薇ルートではちょっと嫌いになりそうなシーンがありましたけど、このルートでの鷹嶺くん株はぐんぐん上がっています。

 偉そうな坊ちゃん、部屋を汚す、掃除をする、というと神学校のレオニードルートを思い出します。あのルートは本当に良かった…。ほっこり具合も似ています。かっこつけているくせに、肝心なところが抜けているんですよね。
 そんないつもの掃除中に、ネリは他人宛の睡眠薬を見つけてしまいます。鷹嶺は悪夢を見ないために眠剤を必要としているらしいのですが、エド先生が処方してくれる分量では足りないので、他の生徒に不眠症と偽ってもらってこさせているそうです。意外と闇が深いな、このゲーム…。

 薔薇の舞踏会に世話係として(どうだ嬉しいかーとか言いながら)連れて行かれたネリは、女の子にぐいぐい迫られる鷹嶺を見てしょんぼりしてしまいます。その舞踏会後、女の子が部屋にまで訪ねてきて、「私を拒否するのは、この世話係のせいですか!」なんて話になり、アー!めんどくさいよー!
 自分に関係ない揉め事は別のところでやって欲しい派なので、こういうのは本当にダメ。自分に決定権がないのに、やいのやいのやられるとイライラするだけなんですよなあ。この女の子もわざわざ他の人がいる前でやらんでもいいし、拒否されたのに部屋まで来るなよ…。「はっきり言って興味がない」と鷹嶺は言うんだけど、そこまで言わせないでやってよ。他人を傷つけて楽しい人なんてそんなにいないんだからさー。

 そのやりとりのせいだけではないだろうけど、疲れて頭痛がすると言い出した鷹嶺が、規定量より多い量の睡眠薬を飲んでネリを追い返しました。これオーバードーズで死ぬフラグじゃないの。思っていたより闇の深いストーリーで、不安になってきました。badでは絶対死ぬでしょ。迂闊な選択肢は選べない。
 ネリは心配しますけど、とにかく帰れ帰れ言われるので仕方なく自分の部屋に戻ることにしました。その帰り道、暗い廊下でレイに会ったので、ほっとして思わず話しかけるネリでした。

(レ ゚д゚)「おまえか…」

 闇、深すぎ。
 この呼び方だけで、えっ?て感じですけど、この時の言い方がもう明らかに、どうしたー?!って感じで、思わずボイコレに入れてしまいました。ネリも違和感を感じたけれど、会話を始めてしまいます。はよ逃げろと思ったけど、やはり乙ゲの主人公には天然が多いらしい。
 会話してますますはっきりしたけど、明らかに違う人格になっています。こういう形で本性というか、裏の人格が出てくるとは思いませんでしたが、こんな歪な学校で、王子様みたいな人が存在するわけないと思いましたよ。でも思っていた以上に激しい違いだったな…。何か触れるものみな傷つけそうな雰囲気。

 しかしここで、衝撃の事実が発覚しました。ネリに学校から出て行けと言っていたのはレイで、これは忠告だったようです。やはり最初の読み通り、ネリの危険回避のためだった。当たりがきつい人格になっているので、もしこれが素なら怖がらせて追い出そうと考えたのも何か分かる。
 更に、この学校の人間は魔法をかけられていて、それに誰も気づけていないということを教えてくれます。やはり洗脳なのか。特に鷹嶺が一番可哀想らしいです。あいつ洗脳にスッとかかりそうだもんなあ。悪夢を見ているというのも、それに関係しているのだろうか。

 七瀬は自分の意志で動いていそうだけど、そういう風な洗脳なのかもしれない。学園長が働きアリの話をしていたけれど、七瀬の存在は、学園長の話していた話そのままなんだよなあ。
 やっぱりこのゲーム、何か怖い。あ、そう考えると、薔薇ルートでネリの性格があんな風になったのは、彼女も役割の一つを演じることになったからなんだろうか。ラストは女王に敵対してたけど、学園長って女王のことはどうでも良さそうだしな。女王というのも役割でしかなく、別の人でも構わないのかもしれない。

 魔法をかけた人物は明かされなかったけれど、多分学園長だろうな。その魔法にかかるようにするための道具は、紅茶かな。
 あ、もしかしてネリも二重人格というか、同じ魔法にかかっていた過去があるんじゃなかろうか。回想で怖いネリっぽい子と普通のネリっぽい子がいたけど、今回のレイみたいな感じだったし。何か壮大な実験をしているっぽいとは思ったけど、もしかしたらみんな被験者なのかもしれない。実は誰も良家の子女ではなく、身寄りのない子供だったりして。
 エド先生は高額の仕事としてこの学校の教師になっているわけだけど、普通は教師が研究者以上の高給ってないよなあ。もしかしたら、人体実験に関わることで多額の報酬をもらっているのかも。
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