箱プレイ

<< 宏太ルート :: main :: キラルFCから! >>

高平ルート

 今のところ、一番好きなタイプかもしれない。
 最初は高平みたいな部外者がほいほい内部に入ってくるのは無防備すぎるなーと思っていたのですが、千代さんと通じているようなので、もしかしたらゆのはのお母さんや千代さんは、高平の正体を知っているのかもな。正体はまだ分からないのですが、何かを隠しているようです。直昌の祖父が知っているみたいなので、大きな会社の社長とかかな。
 でも何となくですけど、福寿楼と敵対する立場にいる人のようにも思えるんですよね。それだと千代さんは正体を知らないってことになりますけど。
 一応設定上は清峰閣のスタッフということになっていますけど、スタッフというより経営側の人間っぽいですね。

 高平はチャラ男枠で、パターン通り、チャラ男→意外としっかりしているところもある、って感じの流れです。直昌、宏太に続いて三人目ですが、今までわりと王道のパターンで来たので、多分高平もそうだと思います。一番大人な感じだろうな。
「いい加減バカっぽく振る舞うのをやめろ」と直昌祖父にも言われていましたけど、誰に対してもそんな感じみたいです。ゆのはに対してもチャラい発言が続いていますが、最初は全く好意はなかったんだろうなあ。そう考えると攻略しがいがあります。最初から好意がある人はあまり面白くない。

-------------------------

 個別ルート二章まで来ました。最初に一番好きなタイプかもと書きましたが、あれは嘘だ。というわけで、現在別作品の壱なんとかに次いでイラッとする展開が続いています。badがないのが売りのゆのはなですが、高平ルートにはbadがあった方が良かったです。こっぴどく振りたい。
 簡単にまとめると、予想通り高平は裏切り者で、清峰閣から送り込まれたスパイでした。彼は清峰閣の支配人で、上司である兄から、福寿楼を買収するために送り込まれたようです。
 その事実が発覚したのは、千代さんが町の噂で買収されるという話を聞いたからなのですが、なぜかこの辺は買収前提で話が進んでいます。でもこういうのは売り手が売る意志を見せなければ成り立たないわけで、福寿楼が売らないと言えばそれっきりの話だと思うんですよね。だので、もしかしてゆのはの母がそういう方向で調整しているのかと思いました。

 でも実際そういう事実はなく、断っていたそうです。高平は買収の糸口になるような弱みを握るため、いろいろ探っていたのかなあ。でも売るくらいなら旅館をたたむという選択もできるわけで、どうやっても売らないということは可能なんですよね。それなのに普通に買う前提で話が進んでいるので、何だこれと思いました。
 そして高平は、ゆのはに対して好意があるわけではなくスパイとして潜入していた、家業が嫌で飛び出した小娘なら簡単に丸め込めると思っていた、みたいなことを話してくるわけですが、まあこれはビジネスだし、嫌な奴だなとは思いますが、仕方ないかなと思います。むしろ、部外者を帳場や板場にほいほい通してしまう無防備さの方がおかしいと思うので、ここは福寿楼が見直すべき点だと思います。

 だので嘘を吐いていたとか、実はビジネスでしたとかはいいんですけど、そこまで聞いたのに「今度は客として来たよ^^」と言ってやってきた高平を追い返さずに普通に客として通し、「一晩中この部屋にいてよ」という無理な要求もなぜか受け入れ、やっぱり途中で寝て、高平に腕を拘束されて強姦未遂の状態になるのは解せぬ。更に、そんなことがあったにも関わらず、警察に訴えもしないで二回目の訪問も受け入れるとかちょっと。ゆのはのおつむが弱すぎて見てらんない。
 まず最初から、空き室はないとでも言って断ればいいんです。それでもどうしても通さなくてはいけないなら普通の客と同じように接すればいいわけで、一晩中この部屋にいてと他の客に言われてもするのかって話ですよ。こんな若い女の子がほいほい男の客の部屋に一人で残るのはおかしいし、ちょっとした風俗嬢扱いじゃないですかーやだー。全く何もなくても、やっぱり不用心だと思うのです。

 そして案の定、寝込みを襲われるわけですが、これはまあほいほい残った女将が浅慮なので自業自得の部分もあると思います。でも腕を拘束するというのは悪質だし、これは普通に事件だと思う。まあ、ゆのははぶっちゃけ高平を好きだと思うので、合意でしたと言えなくもないけど、こういうことをされた段階でスッと冷めると思うのですが、どうなんですかね。私は画面越しにどん引きでした。
 更に二回目の訪問も受け入れるとか、どん引きを通り越してリセットするレベル。学習能力がなさすぎる。一周目から部外者がほいほい奥まで入りすぎじゃないの…と思ってはいたのですが、敷地侵入に対してだけでなく、自分の身に関しても不用心ってちょっとどうなの…。別にエロ目的でなくても、お金や命を奪われたりすることもあるわけで、もう少し用心した方がいいと思います。

 この二回目の訪問の時も、やっぱり高平は奥の方まで入り込んで、従業員同士の会話を聞いてました。そこで福寿楼を盛り上げる案について話していて、翌日に高平の兄がその案に真っ向から対立するようなイベントをやると宣戦布告をしてきました。これに関して高平は、知っていたけど兄には伝えてないと弁解します。で、旅館の連中は信じます。福寿楼はちょろいですね。多分来年は清峰閣別館になっていると思います。
 百歩譲って本当に福寿楼側についたとしても、また何か妙なことが起きたら、やっぱりあいつが…と何度も疑うことになるわけですよね。高平を好きで信じたいんだったら、とりあえずこの買収話が片付くまでは距離を取り、高平を疑わないで済むよう情報の取り扱いをきちんとする方が、お互いの関係のためにもいいと思うのです。今のように、何だか境界線がはっきりしない、もやもやした状態を何で維持しようと思うのか。

 高平に怒ったり、失望したり、でももう一回信じてみようと思ったり、ゆのはの中では気持ちが揺れているのですが、実際起こったことから結論を導いているのではなく、高平が好き、高平を信じたい、そのために自分や周りの人を納得させる理由を作らないと、という感じなので、完全に間違っているのです。これはちょろいわ。兄が高平を送った理由も分かりますね。高平が愛され系のイケメンだからです。
 こういう、結論ありきで後付けで理屈をこねるやり方、本当に嫌いなんですよねー。だったら理由なんかない、こういう結論でいきたいんだよ!という方がずっと清々しい。ゆのはも高平が好きっていうのがあるなら、福寿楼は渡さないけど高平とも仲良くしたいなんて調子いいことを考えず、福寿楼はあげるから高平を手に入れるか、あるいはその逆か、はっきり決めればいいんですよ。
 旅館の人たちも、高平は何か憎めないとか、根はいい人なのかもとか、いい方に考えたがりで、もうちょっと冷静になろうよと思ってしまいました。

-------------------------

 というわけで、ED1です。最後どうなったかというと、高平「やっぱりゆのはも福寿楼も好きだから裏切りたくない!清峰閣の役員会議で、何とか売却の話を白紙にさせてみせる!」→あっさりok→ついでに清峰閣の支配人はやめて、福寿楼の従業員になります。^^v という感じでした。
 清峰閣の役員会議は一日というか、数時間で終わり、その一回の会議であっさり売却の話はなくなったらしいんですけども、これって何となく思いつきで福寿楼を売却でもしてみる?というくらいの話だったんだろうな…。だけど身内から反対意見が出たので、じゃあやめとく?みたいなノリを感じる。

 その程度で他人の仕事を邪魔したのかとか、強姦未遂と暴言を吐いたくせにちゃっかり福寿楼側に落ち着いた高平とか、そんな高平に好きとか言っちゃって、強姦未遂を「ちょっと押し倒されちゃったけど///」みたいなゆるふわ脳で流すゆのはとか、いろいろストレスの溜まるルートでした。まあこのルートは幻だったと思えば気にならない。他のルートは普通のお話でしたからね。高平ルートなんてなかった。
 高平は多分スパイシー担当だったのだと思うけど、もっと徹底して敵対するか、あるいは真面目にゆのはと話し合うみたいな展開があったら良かったのにな。全体的にフラフラしすぎなんだよ。直昌とか宏太でもすれ違う展開はありましたけど、この二人にはもう少し、お互いの考えを尊重したり、その上での歩み寄りがあったんだけどなあ…。高平ルートは、ずるくてわがままな男におつむの弱い女の子が振り回されただけという、プレイヤー能面顔ルートでした。

 ED2は他のルートでもそうですけど、デザイナーEDでした。1が女将、2がデザイナーってことで、どっちがbestとかではないのかなとも思ったのですが、2だとだいたい遠距離とか、離れている時期が長かったりするので、やっぱり2がgoodって感じなのかな。
 高平の場合はつきあうどころか告白すらしないで数年離ればなれで過ごし、再会してつきあうことになる、という展開でした。しかも告白は「今は仕事に没頭したいからやめて」みたいな感じで阻止され、お互い頑張ろうね!って感じで終わったので、再会した時にゆのはの薬指に指輪がはまってたら面白かったのにな。まあでも、再会したらつきあおうみたいな約束をしなかっただけいいか。義務はないのに、緩く拘束する約束は嫌いです。

 だけど、数年離れていたら普通にお互い別の人とつきあってた期間がありますよね。最初は無我夢中で余裕がないけど、今は両立できる余裕ができたってことなんだろうか。あと、離れる前に高平の私室で握手をするのですが、仕事の打ち合わせも高平の私室でするのに違和感がありました。この時、高平は相手がゆのはだと知らないのですが、私室に通すんですよね。そのシーンで私室とは言ってないんですけど、ベッドがあるので私室だと思います。
 高平ってキャラの好き嫌いを抜いても、ちょっと粗が目立つシナリオだったなあ。粗があってもいい、と思えるほど魅力的な展開があるわけでもないので、何か中途半端というか、あまり良さを感じられないルートで残念でした。良かった点は、絵のきれいさかな。これは他のルートでも言えるのですが、立ち絵とスチル、どっちもきれいでした。
comments (0) : trackbacks (0) : Edit

Comments

Comment Form


Trackbacks