箱プレイ

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三周目クローバー終了、四周目ダイヤ開始

※ネタバレあります。
 ケントさんは人気がある方ではないらしい、というのは知っていたのですが、その理由が分かりました。
 シナリオだわ。

 とは言ってもプレイしていてイライラとかはないんですけども、主人公とケントさんとの諍いの原因がほぼ主人公にあり逆ギレでケントさんを責めた結果、こんな険悪ムードからスタートって感じだったのにはびっくりしました。思わず太字にもなります。ケントさんは悪くなかったんやー。
「主人公は私のことは嫌いなんだよね」みたいなことを定期的に言うので、またいらんこと言ったんだろと思っていたのですが、ケントさんはKYなだけでほとんど悪くなかったです。
 諍いの原因は、主人公の飼い犬が散歩ヒモの腐食によって解き放たれ、車道に飛び出して轢死し、落ち込む主人公に「君の不注意じゃないの」と言うケントさんの一言でした。

 確かに、愛犬の死に直面したばかりの人に言うにはKYだと思うし、どう考えても飼い主の落ち度なので主人公が全面的に悪い分、罪悪感も半端ないんだからそこは言ってやるなよとは思いますが、主人公はそこで「大嫌い!」とか言うよりは、「そんなこと分かってるんだから今はそっとしておいて」って言えばいいのにな。これじゃ逆ギレで八つ当たりですよ。犬の方からしたら、主人公に「は?(威圧)」って気分だと思うので、主人公は猛省した方がいい。
 しかし散歩ヒモが腐食するとか、細菌でも漏れているんですか。我が家にも犬がいましたけど、散歩ヒモなんてちぎれもしなければ腐食もしませんけどね。

 イッキ編、シン編とシナリオに引っかかることはなかったので、ケント編の散歩ヒモの腐食は衝撃でした。まあミステリー仕立てのストーリーにしないといけないから、何か謎を作る必要があったのだと思いますが、散歩ヒモを放しちゃって、とかでいいのにね。腐食はないわ。バイオテロか。
 しかしストーリー的につまんなかったか、というとそんなことはありませんでした。今のところ、一番糖度が高くて一番乙女ゲーっぽいなと思うシナリオでした。腐食も乙女ゲーらしいトンデモ展開なので嫌いじゃありません。こういうカオスなところが、乙女ゲーの良さでもあると思うのです。
 正直、ケント編は変だけど面白い。

 スチルもケント編はいいものが多かったです。主人公がアホそうな顔をしているスチルが多かったのも良かったな。アホっぽい女子は好きです。
 それと、ケントの両親と食事するイベントもほっこりしました。両親もちょっと変わっている、という話なんですけど、料理が苦手なら無理にすることはないと思うんですよね。家庭の味とか言いますけど、くそまずい料理をイライラしながら作られるよりは、ずっと良い選択だと思います。料理はできなくても、よその親より稼いでいるわけですしね。
 家庭はそれぞれ構成する人によって形が違うものだし、自分達に合う形でカスタマイズしていけばいいと思うのです。家族間の会話もあるみたいだし、普通にいい家庭だと思います。

 そんな感じでちょいちょい面白かったり、ほっこりするシーンはあったのですが、一番印象に残ってしまうのが腐食なんですよな…。腐食…。
 EDはグッドでした。バッドかな、と思うような展開がありましたが、何とか回避できたようです。ケントさんはなぜか親密度が上がりやすく、15日くらいで既にマックスだったのですが、それでバッドだったらへこんでいました。ラスト近くはイッキやシンのルートよりホラーテイストでした。だんだんウキョウさんが本気を出してきたようです。
 それと、途中でちょこちょこ出てくるイッキさんがいい人でした。イッキルートではケントさんはいい人だなと思いましたが、それと同じですね。この二人はボケとツッコミみたいな感じで面白いです。

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 四周目は、噂のヤンデレです。
 アニメを見ているので、監禁とか檻とかヤンデレとかはだいたい知っています。しかし監禁はいけませんけど、これに関してはトーマを支持したい。
 最初は監禁ではなく、ただトーマの家で匿われていたんですけど、その家の前で「お前は死ぬ」とか言ってきたウキョウさんに会っているので、家を一歩出るだけでも危険なんですよね。ウキョウさんだけでなく、イッキさんのFC(多分)に髪をハサミで切られたりもしているし、顔付近に刃物を向けることを躊躇わないってことは、次は顔を刺される可能性もあるわけですよ。

 相手の目的が分からない以上、どの行動がアウトなのかも分からないわけで、だったらとりあえず家から出ない、どうしても出る時は誰かにつきあってもらう必要があると思うのです。それなのにオリオンが「一人だけど、ちょっと行ってみようよ!」って言うんですよねー…。
 ケント編は主人公に問題がありましたが、トーマ編ではオリオンに問題があります。オリオンは好きなのであまり悪くは言いたくないですけど、トーマ編のオリオンは明らかに主人公を殺しに来てますよ。僕が見張ってるから、とか言いますけど、見張ってるから何なんだって話で、対応するのは主人公だけなんですよね。正直、物理的な攻撃にオリオンは全く役に立たないので、そういう無責任なミスリードをして主人公を死なせようとするのはやめてほしい。

 まだ10日をちょっと過ぎたところまでしかプレイしていないのですが、今の段階ではトーマに同情しています。お互い隠し事がある状態でいろいろやってるので、疑いが募っていくという悪循環に思えます。ほぼ最初から記憶が曖昧なことはバレてるんだし、もう少し意思の疎通を図ってもいいんじゃないかな。
 クリア済みのキャラのEDやスチル回収もぼちぼちやっています。イッキとシンは終わったので、次はケントさんですよ。シン編をやったあとだとトーマには生温かい気分になりますが、優しく見守ろうと思います。
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