箱プレイ

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雲長編

 このゲームはすごい。(確信)
※以下、とんでもないネタバレがあるので、未プレイの方は開かない方がいいです。


 もう慣れたものッスよーと、最初からを選んでスキップしていたら、図書館の段階で未読メッセージが。もうこの段階でだいたい分かるけど、雲長は花ちゃんと同じ世界の住人でした。
 それだけでなく、飛び出す数々のメタ発言に戦慄しました。キャラデザインとか字とか、全部理由があったんだな…。美髯公なのに髭がないんだなーと思ったけど、それもこれもどれも全部、乙ゲだから、で説明がつくと思っていたので、この展開は想定外。
 雲長が現代の人だったということは、雲長≠関羽ということなわけですが、雲長は関羽を演じるポジションに当てはめられていて、この雲長の人生を何度も繰り返し、現在は四度目だそうです。まさかの無限ループネタ。SIRENを思い出しました。

 雲長の話を聞く限りでは、恐怖物に近い設定だなあ。全部足したらもう百年近くあの世界にいると思うので、現代にいた頃よりずっと長いんだよね。しかも帰る手段は分からず、完全に死ぬこともできず、死んだらもう一度雲長の人生をやり直すそうです。何度も身近な人の死を経験し、自分も死ぬとか恐ろしすぎる。AMNESIAも思い出すなあ。
 別ルートで、雲長が孟徳から本を取り返した時に「大事なものは手放すな」みたいなことを言ってて、それにちょっと違和感があったんだけど、それも布石だったんだな。本の大事さがよく分かっているようなセリフだったので、他人の価値観を理解してくれる人なのかな、ってことで納得していたけど。

 あと、他にもこの本でやってきた人がいた、っていうのも衝撃だったなあ。それと、孫策が死なないEDもあったっていうのが衝撃でした。その世界の公瑾は幸せだろうな。大小を孫策と分けて結婚するんだろう。
 もう最初から驚きの連続でした。関羽は人気だから何かぶっこんでくるだろうなとは思っていたけど、これはすごい。雲長ルートをやると、他の人の生き死にも全て架空の世界のNPCの話って感じで、何だか空しい気分になりますね。まあ本当に架空の世界のNPCの話なんだけど、「これ二次元だからな!」って言われた感じ。
 世界観に没頭したいタイプの人には、このルートはいまいちかもなあ。私はこれはこれで新しいと思いましたが、乙ゲというよりミステリー感覚で進行するのが良さそう。

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 クリアしました。中三だったと聞いていた上に冒頭のシーンがあったので、恐らく花ちゃんは現在、雲長は二年前に戻るんだろうな、と思ったらその通りでした。年下で来ても熱かったんだけどな。少年雲長は頭の良い子って感じで可愛かった。
 スペシャルで花ちゃんは雲長と自分との思いの差みたいなのに悩んでいたけど、転校してまでそばに来るとか尋常じゃない執着心だと思うので、そこに気づいて!と思いながら進めました。鈍いな!
 まあ雲長は自分を抑える大人な部分もあるから、それが距離を取られた感じに受け取られちゃうのかな。元上司の待てないところを見習ってもいいかなと思ったけど、雲長はこういう控えめなところが持ち味だと思うので、やっぱりこのままでいい。

 ところでこのルートで何となく分かったけど、あの三国志の世界に花ちゃんは一年以上行っていたみたいですね。二年くらいなんだろうか。そう考えると長いよなあ。馴染むのには充分な時間だろうし、若い頃の二年って大人の十年くらいに匹敵すると思うので、もうこのまま住んじゃうか、って選択肢が生まれるのも分かる気はする。
 雲長は15歳であっちの世界に行き、多分40過ぎくらいまでは生きたんだよね。それが三回で、今回は四回目だから、やっぱり百年くらいは生きていたはず。しかもあんな修羅場を生きてきたわけだから、こっちに戻ってきたら親のことも若造だな、って感覚になりそう。
 実際向こうの世界で親になったこともあったみたいだし。仲謀の子供との縁組みが〜なんて話もあったから。そう考えると、年寄りと二十歳前後の女の子がつきあう感じなんだな…。

 いろいろ想定外のことが起こるルートでしたが、楽屋裏を見るような楽しさがあって面白かったです。バッドも面白いのがあったな。スチルは物語冒頭のやりとりでの分岐で差分が手に入るので、バッドのためにまずここからやり直して回収しました。
 雲長はあまり感情の起伏が激しくないし、表情にも出ないので分かりにくいけど、ちょこちょこ垣間見える独占欲に笑顔になるルートでした。あと、顔が好みです。涼しそうな目元はいいものだ。
 あ、あと思ったのが、雲長は何度も同じ世界を雲長としてループしているって言ってましたけど、プレイヤーとしては、花ちゃんもループしている感覚なんですよね。各キャラの攻略ごとにループって感じ。ただ前の周の記憶がないだけで、現象としては同じだなあ、と思いました。

 というわけで、残りは孔明一人。
 ルートへの入り方が分からなかったので、冒頭だけ攻略サイトさんを参考にさせてもらって始めました。
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