箱プレイ

　悪いニュースは、アラタさんにはまだ好きな元彼がいること、そしてその元彼がガチクズなことです。こういう、一見普通の人なのにクズっていうのはリアルだな。二股するクズの上に小児性愛者なんて手に負えない。

　それにしても、まさかBL学園でBLがタブー視される展開とはな…。今までのルートがオープンなBLだったので、のびのびBLライフを送れる学校かと思っていましたよ。
　良いニュースは、アラタくんに二面性があったことです。実は結構エロい、ってくらいの裏の顔はありそうだなと思っていましたが、もっと可愛い感じでした。
　それと、このルートの朝比奈くんは最初から攻っぽいです。今のところずっと受ですけど、総受主人公ではないんですよね、確か。朝比奈くんが可愛い感じではないのが残念ですが、まあ仕方ない。攻でも可愛いままでいいんだけどな。

　今はベルワン後から少し進んだところで、朝比奈くんがアラタに距離を置かれている辺りです。まだ元彼に未練がありそうだし、ラストまでに朝比奈くんと仲良くなれる気がしない。
　こういうシナリオはそんな好きじゃないので、まだ続くのかな…という感じですが、ちょいちょい出てくる八神の人の良さに救われています。つまらないわけではないんですけど、前の恋人にまだ未練がある設定って、救いがない感じがするんですよね。
　思い出はどんどん美化されていくだろうし、妄想の中の方が現実より素敵に決まっているしなー。まあでも、前の恋人が生きているなら可能性はあるかな。死別していたら、もう乗り越えられる気がしない。

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　というわけで、best EDで終了しました。ラストまでやってみると面白かったですけど、途中が長い上に重いので、進行が大変でした。
　アラタの問題がデリケートだから朝比奈くんも気を遣うんだろうけど、もっと彼らしく、明るく元気に問題を突破していって欲しかったなあ。逆にアラタは、本性が出てくる後半からはなかなか良かったです。
　EDも良かったな。アラタは自分に引け目を感じているので、何でもマイナスの方向で受け取るんですけど、朝比奈くんはシンプルに、ただ好きなだけなんですよね。そういう感じがよく出ているエンディングだと思いました。

　しかし、あの元彼はむかつくなー。アラタと別れたことは仕方ないと思うけど、つきあっている段階で二股だし、アラタが死んじゃうかもしれないのに保身のために黙っているし、そんなことがあったくせに馴れ馴れしく話しかけてきて、更に頭まで触るとか、はー？という感じですよ。
　あー全部ぶちまけて、彼女逃げてーと言いたい。こんなドクズの遺伝子を残すのは軽いテロだし、さっさと縁を切って別の人とおつきあいした方がいい。
　この元彼話の時からずっと暗い気持ちでプレイしていたので、アラタルートの進行がつらかったのは8割あのガチクズのせいだと思います。許されない。

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　ちょっと時間があったので、残りEDを回収することにしました。badはベルワン三戦目前に、具合が悪くなった祖母の元に行かないでくれという鬼畜な選択肢から行けました。
　普通に考えたら、こんな選択肢は選べないよ…。そりゃ運も逃げます。でも祖母は無事で、アラタも飛び込みをやめないみたいなので良かった。このゲームのbadって、更地になるくらい何もかもダメになる、って感じではないのがいいですよね。お互い生きていればいつか会えるかもしれないし、救いがあるbadというのはいいものだ。と思ったら、もう一個のEDは闇堕ちbadだった件。

　シナリオ的にbadらしいbadが来るかなと思ったけど、2/3がbadか…。闇堕ちEDは暗くなりすぎない感じでまとめられてましたけど、このルートのアラタは何だか早死にしそう。自殺ではなく、自然と電池が切れるみたいに死んでしまいそうです。摂取エネルギーも少ないし。
　どうもこのルートは全体的に、朝比奈くんの明るさが足りないんですよなあ。暗いところにじんねりいるアラタを、ヤシガニじゃないんだから潜んでいるんじゃねー！と引っ張り出す朝比奈くんも見たかったです。『あの時の気持ち』は、明るい話だといいなー。