箱プレイ

<< 八神編 :: main :: 一周目失敗 >>

絶対階級学園、中間報告

 ぼんやりとネタバレを含んでいます。
 体感ですが、全体のシナリオは石ころルート50%、薔薇ルート10%、真相ルート40%くらいの長さだなーと思いました。石ころが終わると真相ルートが開くようですが、薔薇→石ころ→真相、という流れがいいと思います。
 現在は全員分の石ころ、薔薇ルートを終え、ハルくんは真相もクリアし、シーンをコンプしました。現在は壱波の真相ルート中です。

 で、問題のシナリオですが、面白いか面白くないかというと面白いです。でも三国恋戦記の方が面白いです。
 正直、学園の謎はもっとびっくりするような話かと思っていたので、あー何だ、そんなものか、っていうのもあり、真相ルートはちょっと肩すかしだったなあ。真相前までの石ころ、薔薇は例えハッピーEDルートでも鬱屈した気分になるシーンが多かったので、真相ルートはもっとスカッとする展開が良かったです。
 とにかく全体の80%くらいは、主人公が他人からの悪意に晒され、意地悪されたりする不愉快なシーンなので、ストレス展開・鬱展開が好き、badが多様なゲームが好き、という人ならともかく、普通の乙女ゲームをやりたいという人にはオススメしにくいです。

 謎解きの部分が大きい、というとアムネシアを思い出しますが、絶対階級は全体的にイッキやトーマルートみたいな感じです。話は全然違いますが、怖さとかモヤモヤ感が近いです。その上、壱波という地雷キャラがいるからなあ。
 このゲームにいまいち乗り切れないのは、壱波のせいだと思います。私は三周目で壱波を攻略したのですが、二周目まではすごく面白いなー!と思っていたのです。しかし三周目から、何だこのゲーム…と思い、その後十矢、レイルートを経てもやっぱり乗り切れないまま今に至ります。

 壱波ルートは、Pigeon Bloodの美作ルートみたいな感じです。Pigeon Bloodを知っている人ならすぐ分かると思いますが、壱波はガチクズです。それなのに主人公がそれを許して受け入れていくので、私のストレスはマッハですよ。
 だいたい薔薇ルートは主人公が嫌なやつなんですけど、壱波ルートは石ころも薔薇もどっちも嫌な感じだったなあ。この薔薇と石ころですが、薔薇はGS3Pの小悪魔モードって感じです。石ころは通常モードです。

 さんざん文句を言いましたが、意欲作だと思います。三国恋戦記の時も思いましたけど、単なる恋愛物ではないんですよね。そう考えると、今回はこういうテイストだったけど、次回はまた新しい雰囲気の作品になるんだろうな。ハンコで押したような展開が多い恋愛ADVというジャンルで、こういう姿勢はやっぱり偉いと思います。
 でも次はもう少し、気楽に楽しめる明るい作品がいいなあ。ミステリー要素は大好きなので、それだけならバッチ来いという感じなのですが、このゲームは憂鬱なシーンが多すぎる。

 あと、真相ルートは共通部分が多いわりに、別のキャラの攻略時には未読メッセージ扱いになっていて飛ばせないのが地味につらいです。特に面白いシーンでもないのに。
 攻略人数が三国恋戦記に比べて少ないのが幸いだったなと思いつつ、二周目で既にまたかよーという気分になっているので、あと三回見なきゃいけないのかと思うとちょっと憂鬱です。
comments (0) : trackbacks (0) : Edit

Comments

Comment Form


Trackbacks